PMF 2020

マエストロ、ゲルギエフ6年間のPMF芸術監督最終年となる2020年、PMFはかねてより構想してきたフルプロダクションでのオペラに挑みます！ PMFオーケストラの演奏、ゲルギエフが芸術監督をつとめるロシア・マリインスキー歌劇場の演出、そしてもちろんゲルギエフの指揮で満を持してお届けするのは、モーツァルトの傑作「ドン・ジョヴァンニ」。2018年のオープン以来、新たな文化の発信地として市民の関心も高い札幌文化芸術劇場hitaruを舞台に、PMF2020後半、最注目のシーンとなるでしょう。PMFアカデミーにとっても、かけがえのない経験となるに違いありません！

日本での客演により知名度が着実に上がりつつあるロシアの名匠が7年を経てPMFに再来します。ボリショイ劇場の音楽監督など、オペラ指揮者としての豊富な経験を持つヴェデルニコフがプログラムのメインに据えたのは、ラフマニノフの「交響曲第2番」。歌心に満ちたマエストロがオーケストラとともに紡ぐ、美しくドラマティックな旋律にご期待ください！

また、ロッシーニのファゴット協奏曲は近年発見された曲で、詩情豊かな旋律とヴィルトゥオーゾなソロが特色。ベルリン・フィルハーモニー奏者、モア・ビロンとPMFオーケストラの共演にご期待ください！

ドイツ伝統音楽の巨匠マレク・ヤノフスキがPMF首席指揮者として初登場。楽団を一流のオーケストラに育て上げる手腕を持つ指揮者として知られるヤノフスキが、ワーグナー、R. シュトラウス、ブラームスというまさに19世紀ドイツを代表する作曲家たちの傑作を通して、PMFオーケストラの魅力をどこまで引き出してくれるか、ご注目ください！

PMF2020を締めくくる最終オーケストラ・プログラムは、ベートーヴェン生誕250年にちなんだラインナップ。2019年6月、世界3大コンクールのひとつに数えられるチャイコフスキー国際コンクールで弱冠二十歳にして第2位を受賞し、世界中から注目を浴びた藤田真央が、ピアノ協奏曲第4番でゲルギエフ・PMFオーケストラと共演します。ベートーヴェン中期の傑作、交響曲第4番とともに、是非ご期待ください！

札幌・北海道唯一のプロ・オーケストラとして愛される"札響"と、PMFに参加するアーティストとの共演が毎年話題となるこのコンサート。今年は、指揮者にクリスチャン・ナップを迎えるほか、PMFアメリカ（北米のメジャー・オーケストラの首席奏者たち）の4人がハイドン「協奏交響曲」のソリストとして参加します。メインプログラム、チャイコフスキーの「交響曲第5番」では、札響のパワフルなサウンドをぜひご堪能ください。