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私たちの想い

国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)は、「次代を担う若手音楽家の育成」「芸術文化の発展・向上」そして「音楽を通した世界平和への貢献」の3つを大きな目的として開催しています。また、PMFの開催により国内外の往来・交流が多く生まれることから、PMFは札幌のシティプロモーションを後方支援する有効かつ貴重なイベントであるともいえます。
私たちは、皆様と手を携え、心豊かな人づくりや賑わいあふれる街づくりに貢献していきたいと考えております。PMFが果たすべき使命や価値にご賛同のうえ、末永いご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

世界の若手音楽家の育成

写真:PMFの様子

PMFは、世界の若手音楽家を育成する国際教育音楽祭です。オーディションで選ばれたアカデミー生が約1カ月間世界的指揮者・オーケストラ奏者から指導を受け、言葉や文化の壁を越え一つの音楽を作り上げるプロセスを通し音楽家として必要なことを学びます。

すべては「教育」のために…経済的負担の免除

写真:PMFの様子

経済的な負担が原因で優秀な若手音楽家がPMFへの参加をあきらめることのないよう、世界各地から札幌までの渡航費、会期中の滞在費、一流教授陣の指導料といった主な参加費用はPMF組織委員会が負担し、受講生の経済的負担を免除します。

欧・米双方のメソッドを学べる唯一の教育音楽祭

写真:世界トップクラスのアーティスト

PMFは、アメリカのタングルウッド音楽祭、ドイツのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭とともに「世界三大教育音楽祭」のひとつとされています。中でも、PMFは世界最高峰の教授陣から双方のメソッドを学べる世界で唯一の教育音楽祭です。

充実の指導体制

写真:世界トップクラスのアーティスト

オーケストラ界の2つの頂点とも言われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、及びアメリカを代表するオーケストラで活躍するプレイヤーが教授陣としてPMFに参加します。世界的にも例を見ない充実した指導体制です。

多彩な演奏会~クラシック音楽の普及のために~

写真:札幌芸術の森・野外ステージのPMFと、クラシックLABOの様子

オーケストラ演奏会のほか、世界一流の教授陣による室内楽演奏会、芝生の上で楽しめる「ピクニックコンサート」、クラシック音楽の楽しさを紹介する「PMFクラシックLABO♪」など、多彩な演奏会を通してクラシック音楽の普及に努めています

上皇・上皇后両陛下のご臨席

30回目を迎えたPMF2019オーケストラ東京公演では、上皇・上皇后両陛下にご臨席いただくという栄誉を賜りました。両陛下からは、若い人たちにチャンスを与える素晴らしい事業であり、ぜひ長く続けてくださいと激励のお言葉をいただきました。

音楽を通じた地域貢献

写真:音楽教育プログラム・コンサートの様子

小学生が歌やリコーダーでオーケストラと共演する「リンクアップ・コンサート」、特別支援学校や病院に出向く「ポランティアコンサート」など、一流の音楽に触れる機会をさまざまな方に提供することで、音楽を通じた地域貢献に取り組んでいます。

世界で・地元で活躍する修了生

写真:世界で・地元で活躍する修了生の様子

PMFは参加したアーティストから高い評価を得ています。多くの修了生が世界の音楽シーンで活躍しており、PMFでの経験が人生に影響を与えたという声も少なくありません。地元にも成果が還元されており、札幌交響楽団には修了生11名が在籍しています。

アカデミー修了生からの声、教授陣からの評価

アカデミー修了生からの声 ※丸数字をクリックすると声が表示されます

ライナー・キュッヒルさん

1 PMF2016参加
フリーデリッケ・バセックさん
ドイツ / オーボエ

世界中から集まる優秀な仲間と出会い、この地球上で最高の音楽家と共演しました。そして、親切に歓迎し受け入れていただいたことは大きな喜びでした。この素晴らしい経験に心から感謝します。

2PMF2018,19参加
ラファエラ・パフナーさん
オーストリア / ヴィオラ

PMFで初めての体験、良い意味で自分の限界まで達した感覚を味わいました。コンサートに自分が持てるすべてを捧げました。今では「やりきった」という喜びを感じつつ、みんなで本当に特別なものを創り上げた感慨に浸っています。

3PMF2018参加
ジェミン・タンさん
中国 / ヴァイオリン

音楽的にも私個人としても、これ以上ないというほどの充実した1ヵ月でした。素晴らしい音楽家の教授陣と世界中から集まった仲間たちと音楽に浸りながら演奏し、さらなる高みを追い求めたことは忘れることのできない、人生を変えるような経験でした。日本文化の素晴らしさも忘れられません。

4PMF2016参加
アレクサンダー・ウーンさん
シンガポール / ホルン

PMFを様々なかたちで支援していただいたすべての方に心からお礼を申し上げます。聴衆でもある皆様の存在がなければ、私たち演奏者は成り立ちません。これからもずっと寛大な心と思いやりで、PMFへのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

5PMF2005,06,07参加
デイヴィッド・ローデンさん
オーストラリア / クラリネット

自分の音楽人生は PMFからとても大きな影響を受けています。PMFがこれからも音楽祭として成長し、若手音楽家を育て続けるならば、地球上の音楽コミュニティに計り知れない貢献となることでしょう。

6PMF2000,03,04参加
高島拓哉さん
札幌 / オーボエ

地元北海道で、かねてから憧れだった音楽祭に参加でき、感無量でした。札幌という地に世界中から音楽という共通点を持つ仲間が集まり、密の濃い時間を過ごせたことに感謝しています。

7PMF2018参加
ヴィクトリア・カニューツォンさん
アメリカ / ホルン

信じられないほど素晴らしい経験でした。PMFがユニークな音楽祭なのは、世界中から集まった人たちが日本文化を体験しながら、音楽を共通言語にコミュニケーションすること。生涯の友もたくさんできました。日本の文化と食を知り豊かな気持ちにもなりました。

8PMF2016,17参加
ダリーオ・ポルティーヨ・ハバーレさん
メキシコ / フルート

私にとって PMFは一生涯忘れられない、格別に豊かな経験となりました。皆様からのサポートがなければ実現できなかったことです。それを叶えてくださった皆様に心から感謝します!

PMFファカルティからの評価

  • ライナー・キュッヒルさん

    ライナー・キュッヒルさん
    前ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター

    PMFの多様性はとても特徴的だと思います。オーケストラに参加し、室内楽を経験し、教授たちと共演するのは若手音楽家にとって本当にすばらしい機会です。遠くの国から参加するメンバーもいると思いますが、絶対に参加する価値があります。アカデミー生は本当に多くの経験を得ることができます。新しい出会い、友情が育まれ、プロフェッショナルの音楽家となった時にいずれ再会することもあるでしょう。

  • ダニエル・マツカワさん

    PMF1992,93,94修了生
    ダニエル・マツカワさん
    フィラデルフィア管弦楽団首席ファゴット奏者

    PMFは年々よく知られるようになってきています。多くの人々、学生が話題にしていて、特にアメリカでは多くが参加を希望しています。広く認知される世界的な音楽祭になりました。PMFは単にアジアではなく、ヨーロッパやアメリカ、そして世界各国から参加しています。参加する学生、今では教授も含めての国際性は、真の意味での国際フェスティバルだと感じます。PMFの多様性はとても特徴的です。

  • サラ・ウィリスさん

    サラ・ウィリスさん
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ホルン奏者

    PMFの最初の印象は驚くほど良くて、すばらしく組織された水準の高いフェスティバルだと感じました。この印象はその後毎年参加する過程でも変わりません。PMFは最も好きなフェスティバルです。毎年、私たちに日本の文化や習慣について熱心に教えてくださるPMFボランティア「ハーモニー」の皆さんこそがすばらしい PMFの特徴だと思います。アカデミー生にはこの唯一無二の体験すべてを楽しんでほしいです!!

  • デンソン・ポール・ポラードさん

    PMF1995修了生
    デンソン・ポール・ポラードさん
    メトロポリタン歌劇場管弦楽団トロンボーン奏者

    家庭あるいは国の状況で経済的にオーディションに参加することができない学生も、演奏を録画したビデオをアップロードすることでオーディションに参加できます。学生たちに非常に有益で、参加者全体に多様性が生まれます。現在の世界の政治や人々がどれだけ分極化しているかを考えると、この音楽祭は非常に重要です。通常知り合う機会がない人々がどう関わりあっていくか、お互いを学ぶことができます。

高い市民の認知度 ※令和3年度札幌市文化芸術意識調査より

写真:札幌市民の様子

30年以上にわたり継続開催してきたおかげで、札幌市民の半数以上(約100万人)がPMFを認知しており、約38万人が参加したことがあると答えています。全国・世界に目を向けても、多くのクラシックファンがPMFに注目し、札幌を訪れています。

多様なファン構成…幅広いファン層

写真:PMFの様子

これまでに延べ約130万人がPMFのコンサートにご来訪されました。入場者の7割弱が50歳台以上と比較的高齢層が中心である一方、若年層も約2割を占めており、新規来場者も約2割と多めです。

市民・観客の声から ※PMF2022演奏会来場者アンケート

PMF2022演奏会にご来場いただいた皆様からのご感想やご意見の一部をご紹介します。

  • 第1回のバーンスタインから聴いており、毎年7月が来るのを楽しみにしています!
  • 若い音楽家の育成は大切で誇るべき仕事、札幌市がそれを長く続けていることは素晴らしい。
  • クラシックと普段関わることがなく 敷居の高さを感じていましたが楽しそうに演奏する姿に感動しました。
  • PMFを世間では知らない人が多いのが残念です。もっと知れわたるようにしてほしいです。
  • 札幌に夏来る時にPMFが聴けるように予定をたてています。今後も世界に向け日本の各地に向けて知られることを望みます。
  • PMFオーケストラに世界各国から集まった演奏家の皆さんが短い時間で素晴らしい演奏に仕上げられたこと、本当にすごいなと思います。音楽を通して世界は一つなんだということを感じられました。
  • 若い演奏家の瑞々しい音楽や懸命に取り組む姿勢には他では得られない感動を覚えます。
  • これからも長く、百年以上続いてほしいと思う。それは平和の証であるから。
  • 娘達が通う小学校でPMFの行事をして下さったおかげで、今まで以上に音楽へ興味を持ってくれるようになり、とても嬉しく思っています。

世界に発信される札幌の魅力

写真:PMFの様子

「都市と自然が調和した美しい街並み」「情熱的に応援してくれる市民」に感動…多くのアカデミー生やアーティストが札幌への再訪を熱望しています。彼らは、SNSなどを通し世界中に札幌の魅力を発信することで、シティブランドの醸成に寄与しています。

豊富な情報発信チャンネル

写真:PMFの広告

SNS登録者数は国内クラシック音楽関係トップクラス。約半数が海外在住ということも特徴です。また、メールマガジン登録者数も多く、国内外の読者に通年で旬の情報をお届けしています。市内各所のサイネージや街頭フラッグも市民にPMFを印象付けます。

「北海道遺産」に認定されたPMF

写真:北海道遺産のロゴ

PMFは、北海道でクラシック音楽に親しむ人たちのすそ野を広げ、音楽文化を根付かせる重要な役割を担ってきました。その取組みが評価され、豊かな風土に根ざした世界につながる教育音楽祭として、2018年、PMFは「北海道遺産」に認定されました

PMF将来ビジョン2020

2019年に創設30年を迎えたPMFは、これまでの成果を検証し今後の事業の方向性を示すため、2020年に「PMF将来ビジョン2020」を策定しました。このビジョンの実現に向け、今後10年間の活動計画となるアクションプランを作成し、現在取り組んでいます。

  • ビジョン1PMFは私たちの誇りになる
  • ビジョン2PMFは私たちの財産になる
  • ビジョン3PMFは私たちの使命である

SDGsに関する取り組み

パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)は、「持続可能な開発目標(SDGs)」がPMFの理念、活動内容と重なる目標を含んでいることから、SDGsの視点を持って事業を進めていきます。

  • 3 すべての人に健康と医療を

    3 すべての人に健康と医療を

    ★新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、クラシック音楽の普及に努めています。

  • 4 質の高い教育をみんなに

    4 質の高い教育をみんなに

    ★若手音楽家の教育のため、国籍、性別に関係なく平等に、世界を代表する音楽家の教授陣から最高水準の音楽教育を受けることのできる機会を提供しています。

  • 5 ジェンダー平等を実現しよう</h3>

    5 ジェンダー平等を実現しよう

    ★性別に関係なく最高水準の音楽教育を受けることができる機会を提供しています。
    ★働き方改革を行い、ジェンダー平等を進めています。

  • 8 働きがいも経済成長も

    8 働きがいも経済成長も

    ★観光施策との連携や経済効果等の調査結果を、事業運営につなげていきます。
    ★事業運営において、地域社会との関係づくりを進めていきます。

  • 10 人や国の不平等をなくそう

    10 人や国の不平等をなくそう

    ★オーディションにオンラインで参加でき、また、札幌までの渡航費用や期間中の受講料、滞在費はPMFで負担し、世界のどの地域からでも参加することができます。
    ★音楽普及プログラムや修了生コンサート等により誰でも気軽に音楽鑑賞・音楽体験ができる取組みを進めています。

  • 12 つくる責任つかう責任

    12 つくる責任つかう責任

    ★事業運営における廃棄物の削減や再利用等を推進していきます。

  • 16 平和と公正をすべての人に

    16 平和と公正をすべての人に

    ★音楽を通じて世界平和に貢献するという、 創設者レナード ・ バーンスタインの遺志を継承し活動しています。

  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

    17 パートナーシップで目標を達成しよう

    ★様々な企業や団体と連携して若手音楽家の育成や地域貢献の取組みを進めています。

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