「PMF2023」をご紹介
~PMF2023 アフタームービー~
PMF2023の印象的なシーンを約4分の映像に詰め込んだ「アフタームービー」です。暑さにも負けないパッションでひたむきに音楽と向き合ったアカデミー生の一夏の軌跡を、ぜひご覧ください。
国際教育音楽祭
パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌
国際教育音楽祭パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)は、「次代を担う若手音楽家の育成」「芸術文化の発展・向上」そして「音楽を通した世界平和への貢献」の3つを大きな目的として開催しています。また、PMFの開催により国内外の往来・交流が多く生まれることから、PMFは札幌のシティプロモーションを後方支援する有効かつ貴重なイベントであるともいえます。
私たちは、皆様と手を携え、心豊かな人づくりや賑わいあふれる街づくりに貢献していきたいと考えております。PMFが果たすべき使命や価値にご賛同のうえ、末永いご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
PMF2023の印象的なシーンを約4分の映像に詰め込んだ「アフタームービー」です。暑さにも負けないパッションでひたむきに音楽と向き合ったアカデミー生の一夏の軌跡を、ぜひご覧ください。
PMFは、世界の若手音楽家を育成する国際教育音楽祭です。オーディションで選ばれたアカデミー生が約1カ月間世界的指揮者・オーケストラ奏者から指導を受け、言葉や文化の壁を越え一つの音楽を作り上げるプロセスを通し音楽家として必要なことを学びます。
経済的な負担が原因で優秀な若手音楽家がPMFへの参加をあきらめることのないよう、世界各地から札幌までの渡航費、会期中の滞在費、一流教授陣の指導料といった主な参加費用はPMF組織委員会が負担し、受講生の経済的負担を免除します。
PMFは、アメリカのタングルウッド音楽祭、ドイツのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭とともに「世界三大教育音楽祭」のひとつとされています。中でも、PMFは世界最高峰の教授陣から双方のメソッドを学べる世界で唯一の教育音楽祭です。
オーケストラ界の2つの頂点とも言われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、及びアメリカを代表するオーケストラで活躍するプレイヤーが教授陣としてPMFに参加します。世界的にも例を見ない充実した指導体制です。
オーケストラ演奏会のほか、世界一流の教授陣による室内楽演奏会、芝生の上で楽しめる「ピクニックコンサート」、クラシック音楽の楽しさを紹介する「PMFクラシックLABO♪」など、多彩な演奏会を通してクラシック音楽の普及に努めています。
30回目を迎えたPMF2019オーケストラ東京公演では、上皇・上皇后両陛下にご臨席いただくという栄誉を賜りました。両陛下からは、若い人たちにチャンスを与える素晴らしい事業であり、ぜひ長く続けてくださいと激励のお言葉をいただきました。
小学生が歌やリコーダーでオーケストラと共演する「リンクアップ・コンサート」、特別支援学校や病院に出向く「ポランティアコンサート」など、一流の音楽に触れる機会をさまざまな方に提供することで、音楽を通じた地域貢献に取り組んでいます。
PMFは参加したアーティストから高い評価を得ています。多くの修了生が世界の音楽シーンで活躍しており、PMFでの経験が人生に影響を与えたという声も少なくありません。地元にも成果が還元されており、札幌交響楽団には修了生12名が在籍しています。
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PMF2016参加
フリーデリッケ・バセックさん
ドイツ / オーボエ
世界中から集まる優秀な仲間と出会い、この地球上で最高の音楽家と共演しました。そして、親切に歓迎し受け入れていただいたことは大きな喜びでした。この素晴らしい経験に心から感謝します。
2PMF2022参加
イライ・グリサル・ドロリさん
イスラエル / トロンボーン
PMFと聞くと、忘れられない人たちとの愛と真の友情に満ちた音楽づくりが思い出されます。どこへ行っても日本のPMFに参加したことを誇りをもって話しています。また、オーケストラの一員として、音楽家として、多くの重要なスキルを学びました。
*現在、ヴッパータール交響楽団(ドイツ)首席トロンボーン奏者
3PMF2018参加
ジェミン・タンさん
中国 / ヴァイオリン
音楽的にも私個人としても、これ以上ないというほどの充実した1ヵ月でした。素晴らしい音楽家の教授陣と世界中から集まった仲間たちと音楽に浸りながら演奏し、さらなる高みを追い求めたことは忘れることのできない、人生を変えるような経験でした。日本文化の素晴らしさも忘れられません。
4PMF2016参加
アレクサンダー・ウーンさん
シンガポール / ホルン
PMFを様々なかたちで支援していただいたすべての方に心からお礼を申し上げます。聴衆でもある皆様の存在がなければ、私たち演奏者は成り立ちません。これからもずっと寛大な心と思いやりで、PMFへのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
5PMF2005,06,07参加
デイヴィッド・ローデンさん
オーストラリア / クラリネット
自分の音楽人生は PMFからとても大きな影響を受けています。PMFがこれからも音楽祭として成長し、若手音楽家を育て続けるならば、地球上の音楽コミュニティに計り知れない貢献となることでしょう。
6PMF2000,03,04参加
高島拓哉さん
札幌 / オーボエ
地元北海道で、かねてから憧れだった音楽祭に参加でき、感無量でした。札幌という地に世界中から音楽という共通点を持つ仲間が集まり、密の濃い時間を過ごせたことに感謝しています。
*現在、トゥルク交響楽団(フィンランド)首席オーボエ奏者
7PMF2018参加
ヴィクトリア・カニューツォンさん
アメリカ / ホルン
信じられないほど素晴らしい経験でした。PMFがユニークな音楽祭なのは、世界中から集まった人たちが日本文化を体験しながら、音楽を共通言語にコミュニケーションすること。生涯の友もたくさんできました。日本の文化と食を知り豊かな気持ちにもなりました。
*現在、コロンバス・インディアナ・フィルハーモニー(アメリカ)ホルン奏者
8PMF2016,17参加
ダリーオ・ポルティーヨ・ハバーレさん
メキシコ / フルート
私にとって PMFは一生涯忘れられない、格別に豊かな経験となりました。皆様からのサポートがなければ実現できなかったことです。それを叶えてくださった皆様に心から感謝します!
*現在、ニーダーライン交響楽団(ドイツ)首席フルート奏者
9PMF2022参加
エルネスト・エレーラ・デル・リオさん
キューバ / ホルン
PMFは非常に高いレベルで専門的にどのように音楽を学んだらいいのかを教えてくれました。私のキャリアにとって、PMFで学ぶこの特別な方法のおかげで、プロとして生きていくための大きな自信を与えてくれました!
*現在、ライプツィヒ交響楽団(ドイツ)首席ホルン奏者
ライナー・キュッヒルさん
前ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター
PMFの多様性はとても特徴的だと思います。オーケストラに参加し、室内楽を経験し、教授たちと共演するのは若手音楽家にとって本当にすばらしい機会です。遠くの国から参加するメンバーもいると思いますが、絶対に参加する価値があります。アカデミー生は本当に多くの経験を得ることができます。新しい出会い、友情が育まれ、プロフェッショナルの音楽家となった時にいずれ再会することもあるでしょう。
PMF1992,93,94修了生
ダニエル・マツカワさん
フィラデルフィア管弦楽団首席ファゴット奏者
PMFは年々よく知られるようになってきています。多くの人々、学生が話題にしていて、特にアメリカでは多くが参加を希望しています。広く認知される世界的な音楽祭になりました。PMFは単にアジアではなく、ヨーロッパやアメリカ、そして世界各国から参加しています。参加する学生、今では教授も含めての国際性は、真の意味での国際フェスティバルだと感じます。PMFの多様性はとても特徴的です。
サラ・ウィリスさん
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ホルン奏者
PMFの最初の印象は驚くほど良くて、すばらしく組織された水準の高いフェスティバルだと感じました。この印象はその後毎年参加する過程でも変わりません。PMFは最も好きなフェスティバルです。毎年、私たちに日本の文化や習慣について熱心に教えてくださるPMFボランティア「ハーモニー」の皆さんこそがすばらしい PMFの特徴だと思います。アカデミー生にはこの唯一無二の体験すべてを楽しんでほしいです!!
PMF2003修了生
デニス・ブリアコフさん
ロサンゼルス・フィルハーモニック首席フルート奏者
PMFが唯一無二の音楽祭なのは、教授陣と肩を並べて演奏するところです。私は、アカデミー生、教授としてその両方を経験しました。20年前に参加してヴォルフガング・シュルツ(PMFウィーン教授)の隣で演奏したのは驚くべき経験でした。この「一緒に演奏する」ということが、この音楽祭の一番の特徴と感じました。PMFには輝く未来があると思います。
30年以上にわたり継続開催してきたおかげで、札幌市民の半数以上(約100万人)がPMFを認知しており、約38万人が参加したことがあると答えています。全国・世界に目を向けても、多くのクラシックファンがPMFに注目し、札幌を訪れています。
これまでに延べ約130万人がPMFのコンサートにご来訪されました。入場者の7割弱が50歳台以上と比較的高齢層が中心である一方、若年層も約2割を占めており、新規来場者も約2割と多めです。
PMF2023演奏会にご来場いただいた皆様からのご感想やご意見の一部をご紹介します。
私たちには、パシフィック・ミュージック・フェスティバルのような制度や取り組みが、これまで以上に必要です!2004年にチェロ・アカデミー、2012年にコンダクティング・アカデミーとしてPMFに参加した経験から、PMFが与える影響は、音楽「だけ」にとどまらず、それをはるかに超えるものです。
ひと夏の間、札幌で仲間たちと出会い、生活を共にすること。世界中から集まった、異なる背景、異なる文化、異なる生い立ちをもつ若者たちと、音楽づくりを共にすること。そのひとつひとつの体験、音楽がもたらす感情、音楽に注ぐ感情を仲間たちと共有すること。そのすべてが私たちの世界観の礎となり得るのです。PMFは毎年、多くの若い音楽家にこの機会を与えています。その価値を数値で表すことはできません。魂で感じるのです。音楽そのもののように。
エリアス・グランディ
1980年ドイツ・ミュンヘン出身。2023年まで8年間ドイツ・ハイデルベルクで歌劇場と管弦楽団の音楽監督をつとめ、また、欧米、アジアの主要なオーケストラに客演し、急速に国際的な知名度を獲得している。PMFにはアカデミー生として2回参加。
「都市と自然が調和した美しい街並み」「情熱的に応援してくれる市民」に感動…多くのアカデミー生やアーティストが札幌への再訪を熱望しています。彼らは、SNSなどを通し世界中に札幌の魅力を発信することで、シティブランドの醸成に寄与しています。
SNS登録者数は国内クラシック音楽関係トップクラス。約半数が海外在住ということも特徴です。また、メールマガジン登録者数も多く、国内外の読者に通年で旬の情報をお届けしています。市内各所のサイネージや街頭フラッグも市民にPMFを印象付けます。
PMFは、北海道でクラシック音楽に親しむ人たちのすそ野を広げ、音楽文化を根付かせる重要な役割を担ってきました。その取組みが評価され、豊かな風土に根ざした世界につながる教育音楽祭として、2018年、PMFは「北海道遺産」に認定されました。
2019年に創設30年を迎えたPMFは、これまでの成果を検証し今後の事業の方向性を示すため、2020年に「PMF将来ビジョン2020」を策定しました。このビジョンの実現に向け、今後10年間の活動計画となるアクションプランを作成し、現在取り組んでいます。
パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)は、「持続可能な開発目標(SDGs)」がPMFの理念、活動内容と重なる目標を含んでいることから、SDGsの視点を持って事業を進めていきます。
★新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、クラシック音楽の普及に努めています。
★若手音楽家の教育のため、国籍、性別に関係なく平等に、世界を代表する音楽家の教授陣から最高水準の音楽教育を受けることのできる機会を提供しています。
★性別に関係なく最高水準の音楽教育を受けることができる機会を提供しています。
★働き方改革を行い、ジェンダー平等を進めています。
★観光施策との連携や経済効果等の調査結果を、事業運営につなげていきます。
★事業運営において、地域社会との関係づくりを進めていきます。
★オーディションにオンラインで参加でき、また、札幌までの渡航費用や期間中の受講料、滞在費はPMFで負担し、世界のどの地域からでも参加することができます。
★音楽普及プログラムや修了生コンサート等により誰でも気軽に音楽鑑賞・音楽体験ができる取組みを進めています。
★事業運営における廃棄物の削減や再利用等を推進していきます。
★音楽を通じて世界平和に貢献するという、 創設者レナード ・ バーンスタインの遺志を継承し活動しています。
★様々な企業や団体と連携して若手音楽家の育成や地域貢献の取組みを進めています。