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ホール(リサイタル・室内楽)
【中止】三浦文彰 ヴァイオリン・リサイタル

本日、PMF2021のスタッフ1名が、新型コロナウイルス感染症に感染したことが判明し、本日以降の演奏会の開催が困難な状況となりました。
本公演は、中止させていただきます。

 
公演チケットの払い戻しについては、こちらをご覧ください。

三浦文彰 ©Yuji Hori
髙木竜馬 ©池上夢貢

開催日

2021年7月28日(水)

時間

開場
18:00
開演
19:00

演奏曲目

◆ドビュッシー:
ヴァイオリン・ソナタ ト短調

(演奏時間:約14分)
 Allegro vivo
 Intermède. Fantasque et léger
 Finale. Très animé

 
◆ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):
ディヴェルティメント(ヴァイオリンとピアノ編)

(演奏時間:約20分)
 Sinfonia. Andante
 Danses suisses. Tempo giusto
 Scherzo. Allegretto grazioso
 Pas de deux. Adagio
 Pas de deux. Variation
 Pas de deux. Coda

 
 
  ≪休憩≫
 
 
◆プロコフィエフ:
5つのメロディ 作品35bis

(演奏時間:約12分)
 No. 1. Andante
 No. 2. Lento ma non troppo
 No. 3. Animato, ma non allegro
 No. 4. Allegretto leggero e scherzando
 No. 5. Andante non troppo

 
◆プロコフィエフ:
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ長調 作品94a

(演奏時間:約24分)
 Moderato
 Presto
 Andante
 Allegro con brio

 
 
≪演奏時間:休憩あり・約90分≫


入場料
(税込)

※公演当日18時から札幌コンサートホール・エントランスホールにて当日券を販売します(S:余裕あり A:若干数 B,C:なし)。

S 4,000円
A 3,000円
B 2,000円
C 1,000円
U25(A, B席)1,000円
 
Pコード:597-921
Lコード:11368


備考

【新型コロナウイルス感染拡大の予防に関する取り組み】
こちらをご覧ください。ご来場を予定されているお客様におかれましては、ご理解とご協力をお願いいたします。

【座席について】
新型コロナウイルス感染拡大予防対策のため、エリアによって一部座席の販売を制限いたします。また、今後、政府や自治体によるイベント開催要件に変更が生じた場合は、販売座席や入場者数の上限が変更になることがあります。
 
▼やむを得ない事情により、開演時間、出演者、曲目等が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
 
≪公演に関するお問い合わせ≫
PMF組織委員会 TEL. 011-242-2211

◆ドビュッシー:
ヴァイオリン・ソナタ ト短調

 形式に捉われない、自在な音楽表現を創出した「フランス印象主義」の祖と位置付けられるドビュッシー。彼は1915年、癌との闘病を続けながらも、「チェロとピアノ」「フルート、ヴィオラとハープ」「ヴァイオリンとピアノ」など、種々の異なる編成のための全6曲のソナタを着想。しかし、1917年に3曲目となるヴァイオリン・ソナタを完成させた時点で病の床に就き、翌年3月25日、55歳7カ月で世を去った。つまり、当作が彼にとって、最後の作品となる。
 第1楽章は、平行三和音を軸として、細かな動きを伴いつつ、不思議に静謐な印象。「インテルメッツィオ(間奏曲)」と題された第2楽章は「ファンタスク・エ・レジェ(軽快で自由に)」と指示され、どこかシニカルな雰囲気が漂う。「トレ・ザニメ(とても活発に)」の終楽章「フィナーレ」は、前のふたつの楽章の主題が顔を覗かせた後、9/16拍子の旋律を軸に進行。この楽想は、前年に療養のため、ボルドーの西にあるル・ムローを訪れた際、岬を散歩中に思いついたという。
 
◆ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):
ディヴェルティメント(ヴァイオリンとピアノ編)

 パリで活躍する舞踊家イダ・ルビンシュタインから、1927年末に新作を依頼されたストラヴィンスキーは、チャイコフスキーの歌曲やピアノ曲の旋律を素材として、管弦楽によるバレエ音楽《妖精の口づけ》を作曲した。「吹雪の夜に妖精の女王にキスされた赤ん坊が、美しい若者へと成長した時、再び妖精からキスされ、連れ去られてしまう」という物語。そして、作曲者は1934年、この曲から4楽章から成る演奏会用組曲《ディヴェルティメント》を編んだ。
 さらに、ポーランド出身の名ヴァイオリニスト、サミュエル・ドゥシュキン(1891~1796)は、作曲者と共同で、ヴァイオリンとピアノのために編曲した。第1楽章「シンフォニア」は、歌謡的で緩やかな部分と、32分音符で忙しく動く部分が交互に現れ、次第に変容。第2楽章「スイス舞曲」は、民族性と洗練性が交錯する。諧謔に満ちた第3楽章「スケルツォ」を経て、最終楽章「パ・ド・ドゥ」は変奏曲。優雅な趣の主題が、時に即興的な要素を交えて自在に姿を変え、最後はダイナミックに閉じられる。
 
◆プロコフィエフ:
5つのメロディ 作品35bis

 プロコフィエフは29歳だった1920年、ウクライナ出身のソプラノ歌手ニナ・コシェッツのために《5つのメロディ》を、まずヴォカリーズ(歌詞を伴わず、母音のみでうたう歌曲)として作曲した。革命を逃れてアメリカへ亡命して2年、音楽家としての地位を確立しようとしていた時期。自作のオペラ《3つのオレンジへの恋》のシカゴ初演が延期となったため、カリフォルニアでのコンサートを引き受け、そこで当曲の創作へ没頭。「カリフォルニアが私に夢中なように、私もカリフォルニアに夢中だ」と手紙に書いている。
 《5つのメロディ》の初演は成功裏に終わり、翌年にはニューヨークでも一部を上演。そして、作曲者はヴァイオリニストのパウル・コハンスキ(1887~1934)のため、彼の協力を得ながら、1925年にこれらの小品を、ヴァイオリン特有の語法を意識し、ピアノを伴う組曲へ再構成した。浮遊感のある第1曲、透明感に満ちた第2曲、激しい勢いと穏やかさが対比を成す第3曲、リズミカルな第4曲、静謐な第5曲が連なる。
 
◆プロコフィエフ:
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ長調 作品94a

 プロコフィエフは1942年に「フルート・ソナタ」を完成。初演を聴いた名ヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフ(1908~74)は「ヴァイオリンへの改作を」と薦めた。作曲家は快諾し、彼の助言を受けつつ、「ヴァイオリン・ソナタ第2番」を完成。1944年6月、オイストラフの手で初演された。編曲について、作曲者は「難しくはなく、独奏パートの変更の多くは、ボウイングのためだった」と説明。ピアノ・パートには、全く手を入れなかった。
 第1楽章は、「A-D-A」の動きから始まる、透明な第1主題で開始。付点音型を主体とする第2主題と対比を成しつつ、自然に流れゆくソナタ形式を構成する。第2楽章は、軽やかなスケルツォ。諧謔に満ちたリズムと旋律が詰まった主部に、浮遊感に満ちた中間部が挟み込まれる。そして、寄せては返す波のごとき第3楽章。穏やかにたゆたう主部と、波で崩れゆく砂の楼閣を思わせる中間部から成る。そして、威勢の良い第1主題を軸とする最終楽章。荘厳な第2主題を絡め、ロンド・ソナタ形式を形創る。
 
(寺西 肇)

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