国際教育音楽祭
パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌
PMFに限らず、一般にクラシック音楽の演奏会は、あらかじめ座席番号が決められている「指定席公演」が多いようです。
座席指定の好みは人により千差万別ですが、いくつかの傾向があります。1時間以上同じ場所にいるわけですから、より満足のいく席を選びたいですね!
> Pブロック、2階LAブロック・RAブロック前方の席がおすすめ!
通常、指揮者は、ステージに登場するときと退場する時以外、顔を見ることができません。ですが、実は演奏中の指揮者は、とても表情豊かにオーケストラをまとめあげているのです。そんな指揮者の「顔」を見てみたいという方には、指揮者の真正面に位置するPブロックがお勧めです(※演奏会によっては開放しない場合もあります)。
360度ステージを取り囲むヴィンヤード型のホールだからこそ選ぶことができるこの席から、指揮者の姿を堪能してください。また、指揮者の登・退場シーンを正面から見てみたい方は、2階LAブロック・RAブロックの前方がお勧め。にこやかに登場した指揮者が指揮台に上がると別人の顔になる...という場面を目撃することができるかも。
> 1階前方の席がおすすめ!
オーケストラの奏者や指揮者は、舞台上で大きく息を吸って呼吸を合わせています。こうすることで、100人近い奏者が一体となり音楽を奏でるのです。CDなどの音源ではなかなか味わうことのできないこうした息遣いを感じることができるのは、やはり1階前方で、ステージに近い席でしょう。
オーケストラに手が届きそうな距離感で演奏を聴くと、まるで自分も演奏しているようだ、というお客様もいらっしゃいます。
> 3階の席がおすすめ!
オーケストラは、だいたい20m四方のスペースに、多い時では100人近い奏者がいるので、実は少し高い所から見た方が全体をくまなく見渡すことができます。3階席は、オーケストラの全貌を見ることができるだけでなく、Kitaraの場合、音響的にも他の場所に劣らないように聴こえるよう設計されています。オーケストラでは、いろいろなパートが次々に演奏を受け継いでいく場面がよくありますが、そんな様子も高い場所からだと一目瞭然。まさに「生き物」のように躍動するオーケストラを感じてみてください。
これまでにあげたような選び方は、ほんの一例です。他にも、ある特定の楽器が見やすい席にしたいとか、パイプオルガンを近くで見てみたいとか、いろいろな「~したい」があると思います。一番のお勧めは、実際にいろいろ試してみることです。前回は右側に座ったので今回は左側、前回は指揮者狙いだったけれども今回はチェロにズーム、というような具合に。そうすれば、PMF期間中に、きっと自分好みの席を見つけられるはずです。