デンマーク生まれ。独創性と革新性に満ちたプログラム、教育への高い関心、賞賛された70作品以上の録音、そして鋭い洞察力が高く評価されている。1988年シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭にてバーンスタインのマスタークラスを受講。90年には岩城宏之に師事し、その後小澤征爾の指名によってボストン交響楽団のアシスタント・コンダクターをつとめた(93-95)。スウェーデン室内管弦楽団首席指揮者、同団桂冠指揮者、トスカーナ管弦楽団名誉指揮者、BBCスコティッシュ交響楽団首席指揮者、シアトル交響楽団首席客演指揮者、同団音楽監督などを歴任。2009年、デンマーク国立交響楽団首席指揮者として豊田泰久と密接に連携し同団の新しいホールであるDRコンサートホールの音響設計を行い、ホールのこけら落としを指揮した。デンマーク女王より騎士道十字章を授与され、スウェーデン王立音楽アカデミー会員にも選出されている。

客演としてもライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ロサンゼルス・フィルハーモニー、ロンドン交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニーなど世界主要オーケストラを指揮。日本では、東京都交響楽団や新日本フィルハーモニーとの共演で賞賛を得ており、宮田大、森麻季などのアーティストとも共演。19年には、BBCスコティッシュ交響楽団を率い、日本とアジアで初開催となる「BBC Proms JAPAN」で、ワディム・レーピン、三浦文彰、葉加瀬太郎などと共演。BBC Proms、ザルツブルク音楽祭、タングルウッド音楽祭など、世界の一流音楽祭に定期的に出演している。

ダウスゴーは、音楽が現代社会の問題に向き合い、人々の生活に欠かせない革新的な力となりうると強く信じ、その実現に情熱を注いでいる。芸術的伝統と作品を解釈する要素との対話(融合)に焦点を当て、シベリウスの「クレルヴォ」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」では民俗音楽のミュージシャンと共演、ラフマニノフの交響曲第2番では正教会の聖歌、シュトラウスのアルプス交響曲では伝統的なアルペンホルンとバイエルンの踊りとともに演奏するなどの革新的なプログラム「ルーツ」を導入した。

PMFには初めての参加。


☆トーマス・ダウスゴーからビデオメッセージが届いています!

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