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ホール(オーケストラ)
PMFオーケストラJAPAN札幌公演

終了しました

当日券を販売します。詳しくは下記をご覧ください。
 
※本公演の会場、出演者、プログラム、料金は
PMF2021 オープニング・コンサートと同じです。
(7月23日(金祝)15:00開演
 会場:札幌コンサートホールKitara)

原田慶太楼 ©Claudia Hershner
三舩優子 ©Akira Muto

開催日

2021年7月24日(土)

時間

開場
13:00
開演
14:00

演奏曲目

◆バーンスタイン:
「キャンディード」序曲

(演奏時間:約7分)
 
◆ガーシュウィン:
ピアノ協奏曲 へ調
*
(演奏時間:約32分)
  Allegro
    Adagio
    Allegro agitato
 
 

 ≪休憩≫ 
 
 
◆コープランド:
「ロデオ」から4つのダンスエピソード

(演奏時間:約18分)
 カウボーイの休日
 畜舎の夜想曲
 土曜の夜のワルツ
 ホーダウン
  
◆ガーシュウィン(ベネット編):
交響的絵画「ポーギーとベス」

(演奏時間:約24分)
 
 
≪演奏時間:休憩あり・約2時間≫


入場料
(税込)

※公演当日13時から札幌コンサートホール・エントランスホールにて当日券を販売します(各席種とも枚数には余裕がございます)。
 
S 6,000円
A 5,000円
B 4,000円
C 3,000円
U25(B, C席)2,000円

 
Pコード:597-921
Lコード:11861


備考

【新型コロナウイルス感染拡大の予防に関する取り組み】
こちらをご覧ください。ご来場を予定されているお客様におかれましては、ご理解とご協力をお願いいたします。

【座席について】
新型コロナウイルス感染拡大予防対策のため、エリアによって一部座席の販売を制限いたします。また、今後、政府や自治体によるイベント開催要件に変更が生じた場合は、販売座席や入場者数の上限が変更になることがあります。
 
▼やむを得ない事情により、開演時間、出演者、曲目等が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
 
≪公演に関するお問い合わせ≫
PMF組織委員会 TEL. 011-242-2211

◆バーンスタイン:
「キャンディード」序曲

 20世紀アメリカ最大の作曲家、指揮者、ピアニストで、PMFの父でもあるバーンスタインの《キャンディード》は、1959年に初演。ジャンル的にはミュージカル、オペラ、オペレッタのいずれとも。18世紀フランスの哲学者で作家、ヴォルテールの小説を題材に、劇作家のリリアン・ヘルマンが脚本化。楽天的な若者キャンディードが、恋人を追いかけ、世界中を苦労して旅するうちに、「完全な世の中などない。現実に最善を見出すべき」と思い至るという物語だ。
特に、劇中の旋律を散りばめた「序曲」は、初演時から大人気に。かたや、バーンスタインは、最晩年の1989年まで、何度も改訂を加えた。金管と打楽器によるファンファーレで開始。木管が激しく上昇・下降するコミカルな主題を奏し、騒々しさが増す。対する甘く抒情的な主題は、キャンディードと恋人が歌う二重唱「幸せな私たち」から。コーダでは、本来は恋人役のソプラノが超絶技巧を駆使して歌うアリア「着飾って浮かれよう」の旋律も聞こえてくる。
 
◆ガーシュウィン:
ピアノ協奏曲 へ調

 ジャズやポピュラーを西洋クラシックと融合し、アメリカ独自の音楽芸術へと昇華させ、数々の名曲を残したガーシュウィン。後に彼の代表作となる《ラプソディー・イン・ブルー》の作曲を提案したシンフォニック・ジャズの大家ポール・ホワイトマンが、「より踏み込んだ形で、ジャズを芸術に」と依頼し、1924年に完成した。ただし、ガーシュウィンは管弦楽法に不慣れだったため、これは組曲《グランド・キャニオン》で知られるファーディ・グローフェが代わって担当した。
第1楽章は、印象的なティンパニの強打で開始。交互に登場する洗練された旋律と対比を成しつつ、導入部を形成。ピアノが奏でる妖美な第一主題に、ミュージカル風の第2主題が対置されるが、後者は時に甘くロマンティックに変容も。続く第2楽章は、ブルース風。洒落っ気に満ちた第1主題や大らかな第2主題を交える。最終楽章は、激しく勢いに満ちた主題を軸とした、一種のロンド。合間に多彩なエピソードが挟み込まれてゆく。
 
◆コープランド:
「ロデオ」から4つのダンスエピソード

 20世紀アメリカを代表する作曲家の1人で、俗謡に材を採った明解な作風で親しまれたコープランドは1942年バレエ・リュス・ド・モンテカルロ(モンテカルロ・ロシアバレエ団)からの委嘱を受けて、管弦楽のためのバレエ音楽《ロデオ》(全2幕)を作曲。同年10月にニューヨークで初上演された。さらに、コープランドは、この作品から抜粋する形で、「《ロデオ》から4つのエピソード」と題した演奏会用組曲を編み、翌1943年に初演した。
 第1曲「カウボーイの休日」は、拍節をスライドさせた、西部劇調の旋律でスタート。時に穏やか、時に幻想的な場面も織り交ぜつつ、爽快でスリリングな音楽が展開されてゆく。そして、まるで漆黒の草原に降って来るような、満天の星空を想起させる第2曲「畜舎の夜想曲」。これが自然の息吹だとすれば、次の第3曲「土曜の夜のワルツ」は、人々の温かな営みか。終曲「ホーダウン」には、アメリカの民謡『ナポレオンの退却』を引用。フィドルの和音や疾走する馬が活写される。
 
◆ガーシュウィン(ベネット編):
交響的絵画「ポーギーとベス」

 ミュージカルの先駆と位置付けられるオペラ《ポーギーとベス》(全3幕)は、ガーシュウィンが、死の2年前となる1935年に完成させた。1920年代の米南部チャールストンを舞台とした、エドワード・デュポーズ・ヘイワード(1885~1940)の小説が原作。給仕女ベスに心身ともに尽くすものの、結局はあっさり振られてしまう、物乞いのポーギーの姿を通じ、世の不条理と人間の強さを浮き彫りに。特に、第1幕第1場で歌われるブルース「サマータイム」は、余りにも有名だ。
 当曲は1942年、ピッツバーグ響音楽監督のフリッツ・ライナーの依頼により、ロバート・ラッセル・ベネット(1894~1981)が編曲。「交響的絵画」の名の通り、各旋律は必ずしも登場順ではなく、自由に編まれている。貧しい人々が集まる「キャットフィッシュ・ロウ(ナマズ通り)の場面」に始まり、「サマータイム」「ベス、お前は俺のもの」「そんなことはどうでもいいさ」、そしてフィナーレ「おお主よ、出発します」まで、名旋律が綴られてゆく。
 
(寺西 肇)

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