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ホール(リサイタル・室内楽)
三舩優子 ピアノ・リサイタル

当日券を販売します。詳しくは下記をご覧ください。

©Akira Muto

開催日

2021年7月26日(月)

時間

開演 19:00 / 開場 18:00


演奏曲目

◆コープランド(バーンスタイン編):
エル・サロン・メヒコ

(演奏時間:約12分)
試聴できます
 
◆コープランド:
真夏の夜想曲

(演奏時間:約2分)
 
◆バーバー:
遠足 作品20

(演奏時間:約2分)
試聴できます
 
◆ヒナステラ:
3つのアルゼンチン舞曲 作品2

(演奏時間:約8分)
試聴できます
 1. Danza del viejo boyero
 2. Danza de la moza donosa
 3. Danza del gaucho matrero

 
 
  ≪休憩≫
 
 
◆ピアソラ:
ピアノ組曲 作品2

(演奏時間:約9分)
 Preludio
 Siciliana
 Tocatta

 
◆ガーシュウィン:
ラプソディ・イン・ブルー(スペシャル版)

(演奏時間:約17分)
試聴できます
 
◆チック・コリア(J. カッツ編):
スペイン

(演奏時間:約5分)
 
 
≪演奏時間:休憩あり・約90分≫


入場料
(税込)

※公演当日18時から札幌コンサートホール・エントランスホールにて当日券を販売します(S,A:余裕あり B:若干数 C席:なし)。ユース・ウイング(Y)席の当日申込も受け付けます(先着順12枚)。
 
S 4,000円
A 3,000円
B 2,000円
C 1,000円
U25(A, B席)1,000円
  
◆ユース・ウイング(Y)席:U25無料
※U25の方1名につき1名(年齢は問いません)のみ、同伴される方にも無料で席をご提供します。
 
Pコード:597-921
Lコード:12126


備考

【新型コロナウイルス感染拡大の予防に関する取り組み】
こちらをご覧ください。ご来場を予定されているお客様におかれましては、ご理解とご協力をお願いいたします。

【座席について】
新型コロナウイルス感染拡大予防対策のため、エリアによって一部座席の販売を制限いたします。また、今後、政府や自治体によるイベント開催要件に変更が生じた場合は、販売座席や入場者数の上限が変更になることがあります。
 
▼やむを得ない事情により、開演時間、出演者、曲目等が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
 
≪公演に関するお問い合わせ≫
PMF組織委員会 TEL. 011-242-2211

◆コープランド(バーンスタイン編):
エル・サロン・メヒコ

 1920年代にオープンしたダンスホール「エル・サロン・メヒコ」は60年に閉館を迎えるまで、夜ごと人々で溢れたメキシコシティの社交の中心地だった。1930年代に何度か同地を訪れ、その活気に魅せられたコープランド。「混雑したホールを歩き回っているうちに、不可解なことに、メキシコの人々と生きている感触を実感することができた」と後に書き残している。そして、1936年に「メキシコシティで人気のダンスホール」との副題を掲げた管弦楽作品として、当曲を完成させた。
 この曲を気に入ったレナード・バーンスタインは、1937年の初演直後に当曲をソロや連弾など、ピアノ用に編曲。今回は、ピアノ・ソロ版が披露される。作曲者が現地から持ち帰った楽譜の旋律を引用し組み合わせたという当曲。序奏に始まり、上品で洗練された社交界風、躍動的な労働者風、泥臭く足を踏み鳴らす農民風と3つの音楽スタイルによるダンスを擁し、そのシリーズが2度繰り返される。コープランドのポピュリズムが見事に発揮された佳品だ。
 
◆コープランド:
真夏の夜想曲

 コープランドの生涯を通じての目標は、若い演奏家たちに新しい音楽作品を提供することだった。その活動の一環として、1940年代に全3巻からなるピアノ・ソロ作品のシリーズを企画したものの、実現には至らなかった。ところが、1977年になって、コープランドのピアノ作品集の編集を担当していた作曲家のフィリップ・レイミー(1939~)が、未発表作品を収めたファイルの中から、シリーズのため1947年に作曲された魅力的な小品を発見する。
 そして、作曲者自身が改訂を加え、その許可を得て「真夏の夜想曲Midsummer Nocturne」とのタイトルを付け、『13のピアノ小品』の第4曲として出版。この作品はレイミーに献呈され、翌年にクリーブランドで初演された。当曲は、シンプルに聴こえて、実は精緻に組み立てられたバガテル。2小節の素朴な音型が、音高を変えつつ5回繰り返されて旋律を形作り、その旋律が4回繰り返される間に対旋律の変化や繊細な装飾、変奏によって色彩を変えてゆく。その楽想は、サティやミニマル・ミュージックを思わせる。
 
◆バーバー:
遠足 作品20

 「これらの曲は…アメリカの地方の雰囲気への“遠足”です。リズムの特徴は民俗的な素材に由来し、田舎の楽器を連想させる楽想にも、容易に気づけましょう」。《弦楽のためのアダージョ》(1938年)などで知られるバーバーは、当作についてこう説明している。彼は友人のピアニストから依頼され、1942年に「実験的」な小品を作曲。これを第1楽章として、2年後に2楽章、さらに4年後に1楽章を追加し、最終的に全4楽章構成で発表したのが《遠足Excursions》である。
 第1楽章は5部構成のロンド。楽章全体を貫く主要素である低音のオスティナート(繰り返し低音)に始まり、すぐに登場する転がるような旋律が軸に。E音の連打をキーに、2種のエピソードを挟み込む。第2楽章は、12小節を単位とするブルースの様式に倣って進行。第3楽章は明らかに民謡風で、いかにも歌詞が付きそうだが、具体的な引用元があったか、明らかではない。第4楽章は「豪快で楽しい納屋の踊り」。フィドルやアコーディオンを鳴らして、陽気に歌い踊る。
 
◆ヒナステラ:
3つのアルゼンチン舞曲 作品2

 ヒナステラは、20世紀アルゼンチンを代表する作曲家。米留学中はコープランドに師事、民族色の濃い明快なものから、無調など先鋭的な作風へ移行した。この曲集は1937年、ブエノスアイレス音楽院在学中の21歳に作曲し、独特の民俗音楽の語法をふんだんに採り入れるなど、故国の雰囲気を色濃く反映。特に、アルゼンチン出身の名ピアニスト、マルタ・アルゲリッチが頻繁に取り上げて有名に。ヒナステラのピアノ作品を代表する存在だ。
 第1曲「年老いた牛飼いの踊り」は、左右の手で調号を異にする珍しい記譜で、目まぐるしいリズムも相まって落ち着かない雰囲気。その最後では、ギターの開放弦を思わせる四度の分散和音が現れ、次の曲を“暗示”する。そして、第2曲「粋な娘の踊り」は、そのギターを思わせる伴奏と憂いを帯びた美しい旋律に乗せて、少女が優雅だが孤独な踊りを舞う。第3曲は「ガウチョの踊り」。ガウチョとは、南米版カウボーイのこと。複数のタイプの民俗舞曲が組み合わされ、情熱的に締め括る。
 
◆ピアソラ:
ピアノ組曲 作品2

 アルゼンチン民衆の魂を投影するタンゴへ革命をもたらした立役者で、今年が生誕100年となるピアソラ。バンドネオン奏者として活躍の一方、33歳の時にパリへ留学するなど、クラシックの理論も積極的に吸収して自作へ反映した。この組曲は1943年、ヒナステラに音楽理論を学んでいた22歳の時に作曲。全曲を通じて、情熱的なタンゴの響きは聴き取れず、むしろドビュッシーからの強い影響を感じさせる。
 第1曲「プレルーディオ(前奏曲)」は、三連符の連続を基本としつつ、繰り返される主要主題の合間に複数の即興的なエピソードが配されてゆく。ドビュッシー《アラベスク第1番》を彷彿させるが、和声に煌びやかさはなく、落ち着いた雰囲気。続く第2曲「シシリアーナ」は三部形式。主部で弾かれた静謐な主題が、中間部で変奏的かつ華麗に展開するが、やがて寂漠感が回帰する。第3曲「トッカータ」は、ほとばしるアルペジオに始まり、時に拍節をずらして、スリリングに進行。最後はグリッサンドなども交えて大胆に閉じる。
 
◆ガーシュウィン:
ラプソディ・イン・ブルー(スペシャル版)

 アメリカ人が書いたピアノと管弦楽のための作品の中で、最も高い人気を誇る。ジャズやポピュラーを西洋クラシックと融合し、独自の芸術へと昇華したガーシュウィンが、シンフォニック・ジャズの大家ポール・ホワイトマンから依頼され、組曲《グランド・キャニオン》で知られるグローフェが、オーケストレーションを担当し、1924年に完成した。作曲者は3年後にピアノ独奏版を発表しているが、今回はさらに三舩が自らの感性を投影した「スペシャル版」で聴く。
 タイトルは、ホイッスラーの絵画『黒と金のノクターン』から着想を得たという。原曲ならば、クラリネットが奏する、有名なグリッサンド(音階を滑るように弾く奏法)と共に、粋で寛いだ雰囲気の第1主題が開始。カデンツァなど即興的な要素を交えつつ、ジャズ的に自在な変奏が加えられ、ブルースやブギウギ風の展開も。中間部分では、作詞家の兄アイラの提案で採用したという、温かな第2の主題が登場。再び技巧的なカデンツァを交え、さらに第1の主題に回帰して幕となる。
 
◆チック・コリア(J. カッツ編):
スペイン

 現代を代表するジャズ・ピアニストの1人であり、作曲家としても活躍、今年2月に惜しくも逝去したチック・コリア。その代表曲の一つである《スペイン》は、1973年、彼が率いていたフュージュン・バンド「リターン・トゥ・フォーエバー」のセカンド・アルバム『ライト・アズ・ア・フェザー』中の1曲として発表。瞬く間に大反響を呼び、幾つものグループにカバーされるスタンダード・ナンバーに。今回は、ニューヨーク出身の作・編曲家でキーボーディストでもあるジョナサン・カッツが手掛けたピアノ独奏版で聴く。
 曲は、ロドリーゴ《アランフェス協奏曲》第2楽章の、憂愁を湛えた旋律を引用する形でスタート。しかし、曲は一転、アップテンポに。アランフェス協奏曲の旋律の要素を採り込みつつ、独創的なコード進行が、アフロ・キューバンのリズム・スタイルやブルースの12小節単位へ巧みに落とし込まれ、見事に昇華。そしてコーラス毎に、スリリングで変幻自在な展開が成されてゆく。
 
(寺西 肇)


 

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