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ホール(リサイタル・室内楽)
郷古廉 ヴァイオリン・リサイタル

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当日券を販売します。詳しくは下記をご覧ください。

郷古廉 ©Hisao Suzuki
津田裕也 ©Christine Fiedler

開催日

2021年7月27日(火)

時間

開場
18:00
開演
19:00

演奏曲目

◆ドヴォルザーク:
4つのロマンティックな小品 作品75

(演奏時間:約14分)
  Allegro moderato
  Allegro maestoso
  Allegro appassionato
  Larghetto

 
◆R. シュトラウス:
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18

(演奏時間:約27分)
 Allegro ma non troppo
 Improvisation. Andante cantabile
 Finale. Andante – Allegro
 
 
  ≪休憩≫
 
 
 
◆ヤナーチェク:
ヴァイオリン・ソナタ

(演奏時間:約16分)
 Con moto
 Ballada. Con moto
 Allegretto
 Adagio
 

◆ブラームス:
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78「雨の歌」

(演奏時間:約27分)
 Vivace ma non troppo
 Adagio
 Allegro molto moderato
 


≪演奏時間:休憩あり・約100分≫


入場料
(税込)

※公演当日18時から札幌コンサートホール・エントランスホールにて当日券を販売します(S,A:余裕あり B:若干数 C席:なし)。ユース・ウイング(Y)席の当日申込も受け付けます(先着順18枚)。
 
S 4,000円
A 3,000円
B 2,000円
C 1,000円
U25(A, B席)1,000円
 
◆ユース・ウイング(Y)席:U25無料 
※U25の方1名につき1名(年齢は問いません)のみ、同伴される方にも無料で席をご提供します
 
Pコード:597-921
Lコード:12131


備考

【新型コロナウイルス感染拡大の予防に関する取り組み】
こちらをご覧ください。ご来場を予定されているお客様におかれましては、ご理解とご協力をお願いいたします。

【座席について】
新型コロナウイルス感染拡大予防対策のため、エリアによって一部座席の販売を制限いたします。また、今後、政府や自治体によるイベント開催要件に変更が生じた場合は、販売座席や入場者数の上限が変更になることがあります。
 
▼やむを得ない事情により、開演時間、出演者、曲目等が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
 
≪公演に関するお問い合わせ≫
PMF組織委員会 TEL. 011-242-2211

◆ドヴォルザーク:
4つのロマンティックな小品 作品75

 1887年、46歳だったドヴォルザークのプラハの自宅には、化学を専攻する若い学生が下宿していた。音楽が趣味だった彼は、ヴァイオリンを学び、時に師匠とデュエットに興じることも。ヴィオラを能くするドヴォルザークは、自分も仲間に入れてもらおうと、2つのヴァイオリンとヴィオラのための小品集「ミニアチュール」を作曲。3人での合奏を、大いに楽しんだ。そして、すぐにヴァイオリン&ピアノ版の編曲に着手。「4つのロマンティックな小品」(作品75)として、同年のうちにジムロック社から出版された。
 互いに関連性を持たない全4曲で構成。第1曲「カヴァティーナ」は、同じ音型を繰り返す伴奏のもと、寛いだ旋律を奏でる主部に、少し感情を高ぶらせる中間部が挟まる。第2曲「カプリッチョ(奇想曲)」は、ロマ音楽風の威勢の良い主題による変奏曲。晴れやかな第3曲「ロマンス」から一転、終曲「バラード(悲歌)」では、レチタティーヴォ(朗唱)風の悲痛な叫びがこだまする。
 
◆R. シュトラウス:
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18

 豪奢なオーケストレーションを駆使して「交響詩」というジャンルを成熟に導く一方、優れた指揮者としても活躍したリヒャルト・シュトラウス。その唯一となる「ヴァイオリン・ソナタ」は、24歳だった1887年夏に完成。後年の作品が湛えた官能美には及ばないものの、凛とした覇気と溌剌とした精気に満ちた佳品で、変幻自在に表情を変える楽想を汲み取るには、演奏者の卓越したセンスが要求される。
 曲は、3楽章構成。第1楽章は、まずピアノが華々しく、続いてヴァイオリンが優しく第1主題を奏でてスタート。やがて登場するロマンティックな第2主題と対置され、大きな起伏を伴いながらソナタ形式で進む。第2楽章は、「即興曲」と題された三部形式。愛を込めたリートを優しく、静かに謳い上げる主部に、ピアノの三連符をバックにヴァイオリンが感情を露わにするような中間部が挟み込まれる。最終楽章は、重々しい前奏に続いて現れる、伸びやかで力強いロンド主題が軸に。時に軽やかな、時に大らかなエピソードが登場する。
 
◆ヤナーチェク:
ヴァイオリン・ソナタ

 自身のルーツであるチェコ東部モラヴィア地方の民族音楽に根ざした独創的な作品を書いたヤナーチェク。現存するものでは彼にとって唯一となる「ヴァイオリン・ソナタ」は、1913年、59歳の時に作曲。その後、3回改訂され、1921年に現在知られている決定稿の形に。折しも、改訂作業中に第一次大戦が勃発。親ロシア派だったヤナーチェクの、同じスラヴ民族のロシア人による祖国解放への熱い思いも、作品に投影されている。
短い導入部を経て、ピアノのさざ波を伴って語り出される第1楽章の第1主題は、邦楽の旋法にも酷似。特に日本人の琴線に触れる。第2楽章は「バラータ(バラード)」。民謡風の温かな主題を軸に、ロンド風の自由な形式で進む。第3楽章は、二拍子のスケルツォ。東洋風の五音音階による主部に、幻想的なトリオが挟み込まれる。最終楽章は、テンポも拍子も自在。剛柔の対比が鮮やかな第1主題と、民謡風の穏やかな第2主題が交互に顔を見せる。クライマックスでの第1主題の強奏は、ロシア人民への共感とも。
 
◆ブラームス:
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78「雨の歌」

 ブラームスが46歳だった1879年の夏、避暑に訪れていたオーストリア南部ヴェルター湖畔の町ペルチャッハで完成。当作は《雨の歌Regenlied》のタイトルでも知られるが、これは、作曲者と知己だった”方言詩人”ことクラウス・グロート(1819~99)の作品に基づく同名歌曲(Op.59-3、1873年)の旋律が、最終楽章の主題に転用されたことに由来する。しかし、曲全体としても、夏の避暑地に降る穏やかな雨を想起させる、たおやかな雰囲気を湛えている。
 第1楽章は、雨だれを思わせるピアノのコードで開始。ヴァイオリンが謳い出す詩情豊かな第1主題と、少し情熱的な第2主題を対置するソナタ形式をとる。第2楽章アダージョは牧歌的な雰囲気と哀愁が交錯する主部と、迫り来る死の影(一説には、師シューマンの悲劇をイメージしたとも)を思わせる中間部からなる三部形式。第3楽章は、歌曲《雨の歌》から引用され、D音の連打が印象的な主題を軸とするロンド。実は、第1楽章の第1主題とも、関連づけられている。
 
(寺西 肇)

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