世界の第一線で活躍するフルート奏者のひとりであり、2009年のプラハの春国際音楽コンクール第1位のほか、カール・ニールセン国際音楽コンクール、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール、神戸国際フルートコンクール、北京オーレル・ニコレ国際フルートコンクール、ミュンヘン国際音楽コンクールなど数々の有名コンクールで上位に入賞。ジェームズ・レヴァインのもとメトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席フルート奏者をつとめた後、15年にグスターボ・ドゥダメルの指名によりロサンゼルス・フィルハーモニックの首席フルート奏者に就任した。ソリストとオーケストラのキャリアを両立させ、世界中で定期的にコンチェルトやリサイタルを行っている。ワレリー・ゲルギエフ、ダニエル・ハーディング、グスターボ・ドゥダメルなど、数多くの著名な指揮者と共演。ピアノやオーケストラとの録音を含む幅広いディスコグラフィのほか、高画質の演奏動画を多数配信するなど、ネットでも強い存在感を持つ。教育にも熱心で、世界各地でマスタークラスを行っている。22年に母校の英国王立音楽院で客員教授に就任。広島のエリザベト音楽大学でも客員教授をつとめている。並外れた技巧と音楽性で知られ、一般的なフルートのレパートリーのみならず、自ら編曲したヴァイオリンやチェロの協奏曲やソナタの演奏など、フルートの技術と芸術性の限界を広げている。編曲を手がけた数々の作品はテオドール・プレッサーから出版され、今後も新作を発表予定。PMFには、アカデミー・メンバーとして2003年に参加しており、教授としては17年以降7回目の参加。