札幌交響楽団は、1961年「札幌市民交響楽団」の名称で発足、62年「財団法人札幌交響楽団」となり、2009年にはオーケストラで初の公益財団法人となった。国土の22パーセントの83,457平方キロメートルに540万人以上の人口をかかえる北海道、唯一のプロ・オーケストラとして、「札響」の愛称で親しまれている。優れた音響で知られる札幌コンサートホールKitaraを本拠に、透明感のあるサウンドとパワフルな表現力は雄大な北海道にふさわしいオーケストラとして広く知られてきた。歴代指揮者は荒谷正雄、ペーター・シュヴァルツ、岩城宏之、秋山和慶等。1998年からミュージック・アドヴァイザー/常任指揮者、さらには音楽監督として通算22年にわたって札響を率いた尾高忠明が2015年3月末に退任。2015年4月からは首席指揮者として迎えたマックス・ポンマー、名誉音楽監督 尾高忠明、名誉指揮者 ラドミル・エリシュカという新しい体制のもと、オーケストラはさらなる発展を期す。年間約120回の演奏会のほか、北海道内各地の教育、福祉施設等での地域活動にも力を入れており、その数は年間数十回。06年に専属合唱団として札響合唱団を設立、声楽作品でのレパートリー拡大にもつとめてきた。レコーディングも積極的で、尾高とのシベリウス「交響曲全集」のほか、エリシュカとは得意のチェコ音楽以外にブラームスとチャイコフスキーの交響曲のCD収録に取り組んでいる。海外においてはこれまでにアメリカ、英国、ドイツ、イタリア、東南アジア、韓国を訪問、2015年3月には尾高指揮で台湾公演を実施、絶賛を博した。

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