レガシー(legacy)とは「先人が遺してくれたもの」のこと。PMFの創設者であるレナード・バーンスタインは、指揮者として、作曲家として、教育者として、私たちにたくさんの贈り物を遺してくれました。
前半は、さまざまな角度からバーンスタインに関連のある曲を演奏します。まずは、彼が最晩年に遺してくれた教育への感謝の気持ちを込めて「大学祝典序曲」で幕を開け、次いでアメリカで彼と同時期に活躍したバーバーやコープランドの名曲を取り上げます。前半最後は、バーンスタインの数少なく貴重なオペラの録音の中でも名盤として名高い、ビゼーの「カルメン」第1組曲をご紹介します。
後半は、バーンスタイン自身が作曲した数多くの作品の中から、ジャズやポップスの要素も含む軽妙な曲を中心にまとめました。「ウエストサイド・ストーリー」は、ゆるぎない彼の代表作。続いて、ボストン交響楽団創立100周年を祝福して作られた「オーケストラのためのディヴェルティメント」、そして、彼が初めてのミュージカル作品として大成功を収めた「オン・ザ・タウン」で締めくくります。