パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、20世紀を代表する指揮者、作曲家そして教育者として知られている故レナ-ド・バ-ンスタインが提唱し、さまざまな偶然や奇跡、そして関係者のご尽力により、1990年に第1回PMFが札幌で開催されてから、2019年で30回目の開催となります。この間、本当に多くの皆様に支えられたことにより、今まで世界中に延べ3,500人を超える音楽家を輩出し、すばらしい歴史を重ねてまいりました。
このたび、第30回の節目を迎えるにあたり、フェスティバルの正式名称に「札幌」を入れることといたしました。第1回PMFの後、レナード・バーンスタインの急逝、そして故板垣武四元札幌市長による継続開催の宣言以来、PMFの開催において常に札幌はその中心でありました。私といたしましては、この音楽祭を支え続けている札幌市民への感謝と、その市民の代表としてこれからに向けた決意をこの名称に込めたつもりでございます。
フェスティバル名称は、パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)となりますが、これまで同様、PMFは国際教育音楽祭として、次代を担う世界の若手音楽家を育成するとともに、我が国の芸術文化の発展、音楽を通じて、世界の平和、そして社会に貢献する人材を育てるための取り組みを進めてまいります。
PMFがよりいっそう皆様に愛され、第40回、第50回と歴史を重ねていけるよう、鋭意努力を重ねていく所存でございます。
まずは第30回パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌を存分にお楽しみいただきたいと存じます。
今後とも皆様の変わらぬご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

公益財団法人パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会
理 事 長  秋 元 克 広