PMF2025 聴きどころ
開幕は「キャンディード」と
ホルンのスターたちの壮麗な響きで!
PMF2025オープニング・ナイト
7月9日(水) | 札幌コンサートホールKitara |
PMF創設者バーンスタインの「キャンディード」序曲で華やかに開幕。指揮者はPMFアカデミー生から、いまや世界的楽団のポストを担うに至ったカリーナ・カネラキスが凱旋!注目はホルン4人がソリストとなるシューマン「コンツェルトシュテュック」。ロサンゼルス・フィルとベルリン・フィル、そして日本のスタープレイヤーが一堂に会し、世界最高水準のホルンの響きで会場が満たされる。ほかにもPMF教授陣による室内楽なども披露され、多彩な音楽に包まれる1時間となる。
文:林昌英(音楽ライター)

©Mathias Bothor


©Simon Pauly


©Stefan Hoederath
PMF凱旋のカネラキスが、
得意の「巨人」で熱狂を生み出す!
PMFオーケストラ苫小牧公演
7月12日(土) | 苫小牧市民会館 |
PMFオーケストラ演奏会
7月13日(日) | 札幌コンサートホールKitara |
アメリカ出身のカリーナ・カネラキスは、若くして名門楽団のポストをつとめ、世界トップクラスの楽壇で活躍する注目の指揮者。カネラキスは2012年PMFにコンダクティング・アカデミー生として参加し、ここから世界の第一線に羽ばたいた。まさしく凱旋公演となる公演に選んだのはマーラーの大作「巨人」。PMFヨーロッパ教授陣も加わるPMFオーケストラをどのようにまとめて、どれほどの感動と興奮を生み出すのか。語り草となる公演の予感。やはり世界を舞台に活躍する、五明佳廉とのシベリウスのヴァイオリン協奏曲も期待が膨らむ。
文:林昌英(音楽ライター)

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世界的名匠たちがPMFに集い、
ドイツ音楽の神髄を示す。必聴の公演!
ピクニックコンサート
<レナード・バーンスタイン・メモリアル・コンサート>
7月26日(土) | 札幌芸術の森・野外ステージ |
PMF GALAコンサート
7月27日(日) | 札幌コンサートホールKitara |
PMFオーケストラ東京公演
7月29日(火) | サントリーホール |
ドイツの巨匠マレク・ヤノフスキがPMFに登場。妥協のない厳格な造形から、楽曲の本質をつかみ出す名演を各地で重ねる重鎮が、若手たちを鍛え、高みへ導く。演目はドイツの本道たる作曲家たちの名作4曲で、ことに彼の棒で「ライン」と「死と変容」を聴けるのは嬉しい。さらなる注目は、世界最先端を走り続けるチェロの達人、スティーヴン・イッサーリス!舞台に現れるだけで空気が一変するカリスマで、彼の美音と解釈でシューマンに浸れる好機。しかもヤノフスキとは初共演とのこと。名匠たちの出会いで何が起きるのか、会場で体験するほかない。
文:林昌英(音楽ライター)

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