現在世界をリードする木管奏者の一人で、2014年にマイケル・ティルソン・トーマスに指名され、サンフランシスコ交響楽団の首席オーボエ奏者をつとめている。これまでにダニエル・バレンボイムの指名によりシカゴ交響楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席奏者を歴任。このほか、客演首席奏者としてニューヨーク・フィルハーモニック、ボストン交響楽団やロサンゼルス・フィルハーモニックなどと共演。全米のオーケストラで木管楽器セクションの首席奏者となった初めてのロシア生まれの音楽家である。
ソリストとしては、これまでにシカゴ交響楽団、ボストン交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、METチェンバー・アンサンブル、PMFオーケストラなどと50以上の公演で共演しており、ベルナルト・ハイティンク、ニコラス・マギーガン、エド・デ・ワールト、トン・コープマン、リッカルド・ムーティ、マイケル・ティルソン・トーマスらの指揮で、バロックから現代まで幅広い時代の作品を演奏している。
現在サンフランシスコ音楽院で後進の指導にもあたっており、これまでにジュリアード音楽院、デュポール大学などでも指導し、今日もっとも優れた指導者の一人として国内外の音楽院で定期的にマスタークラスを行なっている。モスクワ生まれ。グネーシン音楽学校とボストン大学で学ぶ。PMFには05年以降これまでに14回参加。今年はオンライン教育プログラムとデジタル・コンサートに参加予定。