流麗なテクニック、華やかな音色、表現力に富む演奏が人気の音楽家、ハイ・イェ・ニは、フィラデルフィア管弦楽団首席奏者、出演依頼が途切れないソリスト、室内楽奏者として卓越したキャリアを重ねている。メディアからは「情熱的で表現力豊か」(ワシントン・ポスト)と称賛され、ソリストとしてはこれまでに、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団と共演。ケネディセンター、スミソニアン・インスティチュート、アリスタリーホールなどでリサイタルも行った。ピアニストのジェフリー・カハネ、ジャン=イヴ・ティボーデ、イェフィム・ブロンフマン、ヴァイオリニストのジョシュア・ベル、ギル・シャハム、レオニダス・カヴァコスと共演。ラヴィニア音楽祭、マールボロ音楽祭、アスペン音楽祭、ドゥエ・モンディ祭、クフモ室内楽音楽祭にも参加している。このほか、フィラデルフィア室内管弦楽団のソリスト兼指揮者として演奏したバロック協奏曲のプログラム、カーネギーホールで行われたチャイコフスキー・トリオとしてのピアニストのラン・ランとの共演が特筆される。ソロCDをナクソスで、室内楽CD「スピリット・オブ・チャイム」をデロスで収録した。1990年、名誉あるナウムブルク国際チェロコンクールで優勝。その他96年のフィンランドのパウロ国際チェロコンクール優勝、97年のロストロポーヴィチコンクール2位入賞。99年から2006年までは、ニューヨーク・フィルハーモニックの副首席チェロ奏者をつとめた。カーティス音楽院、マンハッタン音楽学校、上海と北京の音楽院でマスタークラスを行っているほか、13年には、パウロ国際チェロコンクールとナウムバーグ・コンクールの審査員をつとめた。チェロは母親から学び始め、上海音楽院、サンフランシスコ音楽院、ジュリアード音楽院でも学んだ。PMFには初めての参加。

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