クラリネット奏者、芸術監督、指揮者として、その卓越した音楽性と多才さで聴衆と評論家を魅了してやまない。
2023/24シーズンは、オール・ブラームス・プログラムでNHK交響楽団への指揮デビューを果たしたほか、モントリオール・メトロポリタン管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンス、ソウル・フィルハーモニー管弦楽団、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団、バーゼル室内管弦楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団、フランツ・リスト室内管弦楽団などとの共演が挙げられる。また、東京交響楽団、イスタンブール国立交響楽団、愛知室内オーケストラ、ルーマニア国立放送室内管弦楽団との再共演を果たす。
指揮をニコラ・パスケに学び、リッカルド・ムーティ、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、ヨハネス・シュレーフリのマスタークラスを受講。21年、グシュタード・メニューイン・フェスティバル・コンダクティング・アカデミーにてネーメ・ヤルヴィ賞を受賞。22年12月には、イタリア・ラヴェンナのイタリア・オペラ・アカデミーでムーティとヴェルディ「レクイエム」に取り組み、23年3月には東京・春・音楽祭にてムーティ「イタリア・オペラ・アカデミーin東京《仮面舞踏会》」に指揮受講生として参加した。
1989年ウィーン生まれ。10歳でウィーン国立音楽大学にてチェロを学び、03年にクラリネットに転向。09年にはハーバード大学在学中にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団カラヤン・アカデミーの奨学生となる。11年から25年2月まで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者をつとめた。
PMFには08年にPMFオーケストラ・アカデミーのクラリネット奏者として参加以降、指揮者として初登場。PMF2026では、リンクアップ・コンサートにてPMFオーケストラを、ホストシティ・オーケストラ演奏会では札幌交響楽団を指揮する。