2015~23年ハイデルベルク歌劇場およびハイデルベルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督をつとめ、思慮深く革新的なプログラミングで注目を集めると同時に、ドイツ有数の音楽拠点としての名声を高めた。また、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの主要オーケストラに客演し、急速に国際的な知名度を獲得している。
オペラおよびコンサートの双方において情熱的で気迫ある音楽解釈に定評があり、繊細な情感を把握することによる豊かな音楽作り、並外れた正確さと音楽の深みが高く評価されている。
2022/23シーズンは、フランクフルト歌劇場でマスネ「ウェルテル」、エッセン・アールト歌劇場でヴェルディ「仮面舞踏会」、ポートランド・オペラでワーグナー「ローエングリン」とドヴォルザーク「ルサルカ」を指揮。ハイデルベルク歌劇場での最後のシーズンとして、オッフェンバック「ホフマン物語」や、プロコフィエフ「三つのオレンジへの恋」のほか、女性作曲家による作品のプログラミングを披露する。
これまでに、ウィーン交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、ケムニッツ・ロベルト=シューマン=フィルハーモニー管弦楽団、ドイツ国立ユースオーケストラ、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、ノルウェー放送管弦楽団、ブエノスアイレス・フィルハーモニー管弦楽団、ユタ交響楽団、ミネソタ管弦楽団、カタール・フィルハーモニー管弦楽団等のオーケストラや、ドレスデン・ゼンパーオーパー等の歌劇場に、日本では、札幌交響楽団、読売日本交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、東京二期会オペラ劇場に客演している。
ミュンヘン生まれ。バーゼル、ミュンヘン、ベルリンでチェロを学び、バイエルン放送交響楽団とコーミッシェ・オーパー・ベルリンでチェリストをつとめた。12年よりダルムシュタット歌劇場で常任指揮者としての活動を開始。15年に第7回ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクール最高位(1位なし第2位)を獲得した。
25年4月から札幌交響楽団の次期首席指揮者に就任予定。
PMFには04年にオーケストラ(チェロ)、12年にコンダクティング・アカデミー生として参加。24年には客演指揮者として再びPMFに参加する。

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