愛知県生まれ。3歳よりピアノを始める。これまでに第6回浜松国際ピアノコンクール第3位(2006年)、第9回シドニー国際ピアノコンクール第5位ならびに3つの特別賞(08年)、第18回リーズ国際ピアノコンクール第5位(15年)、第7回ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクール第2位(17年)を受賞。
05年、第3回東京音楽コンクールにおいて第1位ならびに審査員大賞(全部門共通)受賞。
同年6月には初めてのリサイタルを開催。以来、読売日本交響楽団、東京交響楽団、京都市交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団などの定期演奏会をはじめ、国内外の主要オーケストラと共演しており、日本国内はもとより、ドイツ、フランス、イギリス、ベルギー、ポーランドなどヨーロッパ各地でソロ・リサイタル、室内楽、そして古楽器による演奏活動を定期的に行っている。その演奏は「類稀なる時間の感覚。まるで素晴らしい指揮者によるオーケストラの演奏を聴いているよう」(パーヴェル・ギリロフ)、「卓抜な詩的感性、そして哲学的叡智を具えた芸術家」(濱田滋郎)と評された。また20年9月、東京オペラシティ主催の「B→C:バッハからコンテンポラリーへ」では、4台の鍵盤楽器を駆使し、ケージらの作品を演奏したこの画期的なコンサートは「我が国のピアノ演奏史において重要な一夜と言っても過言ではない。」(伊藤制子)と高く評価された。19年からは「Real-time」と題した自身のリサイタル企画を展開しており、22年3月には第3回目を開催した。
録音はフォンテックから『遙かなる恋人に寄す―シューマン「幻想曲」からの展望―』『夜の肖像』『黄昏に-ブラームス/リスト/ベルク作品集』『Bagatellen』が発売され、レコード芸術誌をはじめとする主要紙において好評を得ている。21年には『ケージ プリペアード・ピアノのためのソナタとインターリュード』を発売、令和3年度(第76回)文化庁芸術祭賞 レコード部門 優秀賞を受賞。
愛知県立明和高等学校音楽科を経て東京藝術大学に入学、11年よりベルリン芸術大学ピアノ科で学び、最優秀の成績で卒業(18年)。
これまでに伊藤恵、エヴァ・ポブウォッカ、ライナー・ベッカーの各氏に師事。18年よりフランクフルト音楽・舞台芸術大学でイェスパー・クリステンセン氏のもと、歴史的奏法の研究に取り組んでいる。
PMFには初めての参加。

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