2022/23シーズン、ヤメン・サーディは25歳にしてウィーン国立歌劇場管弦楽団およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任。ソリストと室内楽奏者として第一線で幅広く演奏活動を展開し、ベルリン・モルゲンポスト紙に「魅惑的な音色」を持つと称された。彼の演奏は静謐な叙情性、そしてその年齢を超えた技巧と優雅さが特徴づけられる。
ソリストとしては、シュターツカペレ・ベルリン、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団、読売日本交響楽団、バルセロナ交響楽団、ポーランド国立放送交響楽団、ネイプルズ・フィルハーモニー管弦楽団など多くのオーケストラに客演。これまでにダニエル・バレンボイム、ライオネル・ブランギエ、ステファニー・チルドレス、ケヴィン・ジョン・エドゥセイ、ローレンス・フォスター、レオニダス・カヴァコス、アントネッロ・マナコルダなどの指揮者と共演してきた。
これまでにウィーン楽友協会、エルプフィルハーモニー・ハンブルク、ベルリン・フィルハーモニー、ピエール・ブーレーズ・ザール、アムステルダム・コンセルトヘボウ、マドリード国立音楽普及センター、カーネギーホールなどヨーロッパ、アジア、アメリカの様々な会場のほか、ヴェルビエ音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ラインガウ音楽祭、エヴィアン国際音楽祭、パウ・カザルス国際音楽祭、ツィナンダリ音楽祭などの音楽祭に出演。
22年1月、初のリサイタルアルバム「Voices From Paris」をリリースし、好評を得た。プーランク、イザイ、フォーレの作品をピアニストのナターリア・ミルステインと収録した本作は、ピチカート誌に「技術、感情の豊かさ、統制された表現力の融合」と称された。
イスラエル・ナザレ生まれ。バレンボイム=サイード音楽院でヴァイオリンをはじめ、その後イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターであるハイム・タウブの指導を受ける。11歳でウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団に入団し、17歳でコンサートマスターに就任。バレンボイム=サイード・アカデミーで学士課程、ミハエラ・マルティンに師事したクロンベルク・アカデミーで修士課程を修了。20年、アビブ・コンクールおよびポール・ベン・ハイム・コンクールで優勝し、アメリカ・イスラエル文化財団とプリンス・フォン・ヘッセン賞から奨学金を授与された。
ストレットン・ソサエティを代表してステファン・ヤンセンから貸与された、かつてフリッツ・クライスラーが所有していた1734年製のストラディヴァリウス(Lord Amherst of Hackney)と、ヤコブ・ユーリの弓を使用している。
PMFには初めての参加。