デトロイト交響楽団の首席コントラバス奏者を4年間つとめた後、2012年春にリッカルド・ムーティから任命され、シカゴ交響楽団の首席奏者に就任。カーティス音楽院を08年に卒業し、ソリスト、室内楽奏者、教育者、教授、オーケストラ奏者として世界各地で活躍。室内楽にも熱心で、ヨーヨー・マ、内田光子、ジェレミー・デンクなどと共演。五大湖室内楽音楽祭やベリンガム音楽祭など、世界最高峰の音楽祭で演奏し、15年夏に協奏曲ソリストとして出演。さらに、オーストラリア室内管弦楽団、東海岸室内管弦楽団と共演。また同年、ソリストとしてジェームズ・コンロンの指揮のもとヴァンハル:コントラバス協奏曲ニ長調をシカゴ交響楽団と共演した。現代音楽にも積極的に取り組み、シカゴ交響楽団の現代音楽シリーズ「ミュージック・ナウ」に頻繁に出演。ニュー・ミュージック・デトロイトとも共演した。熱心な教育者であるハンナは、デュポール大学で教鞭を執り、シカゴ・シビック・オーケストラのコントラバス・セクションの指導にあたるほか、多くの有名大学や音楽院、国際的なコンベンションやシンポジウムでマスタークラスを行っている。これまでにハロルド・ロビンソン、エドガー・メイヤー、スコット・ヘイグ、ケイ・ムーア、ヴァージニア・マークスに師事。PMFには16年以降9回目の参加。