イスラエルのハイファ生まれ。アメリカのカーティス音楽院卒業。音楽院在学中、フィラデルフィア・オペラのプロダクションに招かれ、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナ役を歌い、オペラ歌手としてデビュー。同役を歌いニューヨーク、ピッツバーグでもデビュー。エクサンプロヴァンス音楽祭でパーセルの「ディドとエネアス」のディド役を歌ってヨーロッパ・デビュー。その後もブリュッセルでマスネの「サンドリヨン」のタイトルロール、ベルリンでミヒャエル・ギーレン指揮「ペレアスとメリザンド」のメリザンド役、東京の新国立歌劇場とヴェニスのフェニーチェ歌劇場で「セヴィリアの理髪師」のロジーナ役を歌う。ニューヨーク・シティ・オペラでプーランクの「カルメル会修道女の対話」のブランシュ役を初めて歌い、フィラデルフィアでは「ウェルテル」のシャルロッテ役を初めて歌った。ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックのジョナサン・ミラー演出、ロバート・スパノ指揮「コジ・ファン・トゥッテ」でドラベッラ役デビューし、その後、同役を歌ってパリのシャンゼリゼ劇場へデビューし、グラインドボーン音楽祭でも歌った。
サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演でバルトークの「青ひげ公の城」のユディット役を歌った。
現在、オペラ、コンサート両方の分野で、世界の名だたるステージに出演し絶賛されている。とりわけビゼーの「カルメン」の解釈において世界でもっとも優れた歌手のひとりとされているほか、オーケストラ公演でのソリスト、また、リサイタリストとしても等しく評価されている。バーンスタインの交響曲「エレミア」の演奏はとくに評価が高く、これまでにクリストフ・エッシェンバッハやレナード・スラトキンなどの指揮により、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団などと共演している。ウィリアム・クリスティ指揮、レザール・フロリサンと共演するなど古楽、宗教曲の演奏にも精力的に取り組んでいる。
PMFには初めての参加。

このアーティストの出演公演