エドウィン・アウトウォーターは、イースタン・シエラ交響楽団とカリフォルニア州マンモス・レイクスで行われる革新的な音楽祭の芸術監督、シカゴのコンサートシリーズ「ラインナップ」の芸術監督をつとめ、そしてアウトウォーターの手腕により復興し国際的な評価を確立したキッチナー=ウォータールー交響楽団の桂冠音楽監督である。
現代音楽と、異文化やジャンルを越えたコラボレーションの熱心な擁護者であり、クラッシックの名作の解釈、委嘱作品の初演、クラシックファンのみならず幅広い聴衆を結びつけることそれぞれに長けている。彼の膨大な録音には、多くの現代を生きる作曲家の作品が含まれる。
アウトウォーターの近年のプロジェクトには、ソプラノのルネ・フレミング、ワシントンのケネディー・センター、アメリカ国立衛生研究所と連携した「サウンド・ヘルス」、そしてウィントン・マルサリス、ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ、シカゴ交響楽団と連携したジャズ・バージョンのムソルグスキーの「展覧会の絵」のプロジェクトがある。
今シーズン、アウトウォーターは、カーネギー・ホールでのオーケストラ・オブ・セント・ルークス、名古屋フィルハーモニー交響楽団、シカゴ・リリック・オペラへデビューするほか、シカゴ交響楽団、サンフランシスコ交響楽団など多くのオーケストラへの再演が予定されている。とくにサンフランシスコ交響楽団ではこれまでにサマー・コンサートのディレクター(2014-17)、レジデント・コンダクター(01-06)、サンフランシスコ・ユース・オーケストラの音楽監督(01-05)などを歴任する傍らマイケル・ティルソン・トーマス、クルト・マズア、ヨーヨー・マなどとの共演や同楽団の革新的な新しい公演施設「サウンドボックス」で行われる公演の指揮、プログラムの監修を行ってきた。音楽教育や若手音楽家への取り組みではニューワールド交響楽団へ再演し、ヨーヨー・マとともにシカゴ・シビック・オーケストラと共演するほか、サンフランシスコ音楽院でも指導する。
アウトウォーターは、カリフォルニア州サンタモニカ出身。ハーヴァード大学では英文学を専攻し、優等で卒業。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で音楽理論、作曲をジョン・スチュアート、ジョエル・フェイギン、レナード・スタインに学び、指揮を大山平一郎、ポール・ポリヴニックに師事し、修士課程修了。
PMFには初めての参加。