ベルリン・フィルハーモニー・ブラス・アンサンブルは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の室内楽グループの中で最も長く活動を続けている。メンバーは、日々のオーケストラでの演奏活動と個々の音楽活動に、同等の関心を持って活動している。このアンサンブルは、ニュアンスに富んだ吹奏法と、音色の美しさを好みドイツの楽器を使用していることが特徴である。トランペット 4 本とトロンボーン 4 本による編成が、16、17 世紀の音楽において正統な編成だと考えられており、このアンサンブルの主要なレパートリーとなっている。

メンバーは、高音の B 管トランペットからバス・トランペット、コントラバス・トロンボーンまで、演奏する音楽に求められる数々の楽器を使用する。必要に応じて奏者の数を増やしたり、ホルンやテューバ、パーカッションなどの楽器が加えられる。この多様性が、様々な時代や様式からビートルズに至る幅広い演奏を可能にしている。多くのヨーロッパの音楽都市や音楽祭、そして日本へのツアーを定期的に行い、大きな成功を収めており、スタジオ録音、ラジオやテレビ出演も多数行っている。

メンバーのうち 3 人、は PMF ヨーロッパの一員として、アカデミー生の指導にあたる。アンサンブルとしては、PMF に初めての参加。