1983年、モスクワにてチェリストの両親の元に生まれる。モスクワ中央音楽学校ではM.ジュラヴリョーワ、モスクワ音楽院ではN.シャホフスカヤに師事。2006年に卒業後、渡米。M.ロストロポーヴィチ財団の奨学金を受け、ロストロポーヴィチのマスタークラスに参加、氏より「素晴らしいチェリスト」と評される。07年、第13回チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門優勝。

08年、コンクール優勝者によるコンサートツアーで初来日。09年サントリーホールのガラ・コンサート「響」に出演し、上原彩子や東京交響楽団(井上道義指揮)と共演。翌10年1月、新日本フィル定期演奏会(アルミンク指揮)に出演。同年6月、王子ホールにて日本初リサイタル。そのスマートかつシャープな演奏は「現代的なセンスが漲っている」と評価された。11年11月、大阪フィル公演(大植英次指揮)に出演。12年11月セルゲイ・マーロフ(Vn)、イリヤ・カザンツェフ(Pf)と共にオーケストラ企画「チャイコフスキーハイライツ」(東京・かつしかシンフォニーヒルズ)に出演。

現在はボストンに拠点を移し、ロシア、ヨーロッパ、アメリカで活動中。これまでにマキシム・ヴェンゲーロフ、ダヴィド・ゲリンガス、ミハイル・プレトニョフらと共演。09年にはアントノフのためにモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団がチャイコフスキー「ロミオとジュリエット」の主題に基づく協奏曲を作曲家アンドレイ・ミキタに委嘱。自身のアメリカデビューとなった地元ボストンでのニューポート・ミュージック・フェスティヴァルへの出演を重ねている。モスクワ時代からの盟友イリヤ・カザンツェフ(Pf)と各国でリサイタル活動を展開。エルミタージュ・ピアノトリオ(ピアノ:マキシム・モギレフスキー、ヴァイオリン:ミーシャ・ケイリン)メンバー。気鋭の新世代ソリストとして高い評価を得ている。

PMFには初めての参加。

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