バーンスタインから受け継いだ、
PMFの主旋律

音楽と平和。

パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、20世紀を代表する指揮者で作曲家のレナード・バーンスタインの提唱により、1990年に始まった国際教育音楽祭です。

音楽祭の名称であるパシフィック(Pacific)には「環太平洋」という地理的な意味のほかに「平和」という意味があります。
太平洋(the Pacific Ocean)は、初めて世界一周を成功させたフェルディナンド・マゼランが、強風と複雑な水路のために航行が困難な南米最南端付近の海峡(マゼラン海峡)を越えた末、出会った"平和な海"に感動して名付けたことに由来します。1520年のことです。

レナード・バーンスタイン

PMFの音楽教育はマゼランの航海に似ています。
世界の若手音楽家で編成するPMFオーケストラが"ひとつの音楽"をつくることに集中し、国籍や言葉の違いなど困難を乗り越えて達成したとき、数々のドラマとともに、そこには感動と喜び、平和が待っているからです。

コスモポリタンの精神で、音楽と人をこよなく愛したバーンスタイン。音楽教育を通じた平和(国際相互理解)、多くの人が札幌の夏と音楽をシェアする平和な光景は、私たちが創設者から受け継ぐ、国際教育音楽祭PMFの大切な主旋律です。

世界の若手音楽家で編成するPMFオーケストラ

バーンスタインが理想とする世界の縮図~PMFオーケストラ〜

PMFオーケストラの様子
PMFオーケストラの様子
PMFオーケストラの様子

今シーズンは世界22ヵ国・地域出身の若手音楽家102人がPMFで学び、その成果をコンサートで披露します。
PMFオーケストラは、バーンスタインの夢と情熱を体現し、バーンスタインが理想とする世界の縮図。若さとエネルギーあふれるアカデミー生たちが、目標に向かって切磋琢磨する"PMFの舞台"をどうぞお楽しみに!

世界は、一人ひとりが役を演じている舞台に似ている。 フランツ・シューベルト