PMF MUSIC PARTNER 2022.2.25

神のみぞ知る結末。開催に向けてベストを尽くす！
アカデミー・オーディションが受付終了

昨年12月1日から開始したPMF2022アカデミー・オーディションの受付が、2月16日（日本時間正午）をもって終了しました。
2年ぶりのオーディションは、コロナで先行きが見通せないことが影響し、応募者数がかなり減るのではないかと懸念されました。しかし、締切の直前になって応募者が大幅に増え、コロナ前とほぼ同じ“狭き門”になりました。審査結果は3月末、本人に通知されます。

PMF2022 アカデミー・オーディションの概況／世界56ヵ国・地域から応募があった（平均倍率は16倍）。／フルート、オーボエ、クラリネット、トロンボーン、テューバ、パーカッションは超高倍率。／アジアは中国と韓国が減ったが、インドネシアとタイから応募あり。エジプトからも！／テューバの女性が例年よりも多いことは興味深い。／冒頭で「私は～と申します」と丁寧な日本語で言ってから演奏を始める海外の受験者が多い。

世界の若手音楽家を育てるPMFにとって過去の演奏でも未来の演奏でもなく“現在の演奏”こそが、はるかに音楽そのもの。すべては神のみぞ知る結末ならば、下記の内容（予定）でPMF2022開催に向けてベストを尽くします。私たちが自信をもって日本で紹介する“未来の巨匠たち”にもご注目ください。今年のPMFに皆様のあたたかい応援をよろしくお願いいたします。

PMF2022 開催概要予定／新型コロナの状況等で大きく変更となる可能性があります。第32回パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌　2022年7月16日（土）～ 8月2日（火）

巨匠ズービン・メータが築いた50年の歴史を受け継いだ33歳！首席指揮者ラハフ・シャニ

Brahms: Symphony No. 2 in D major, Op. 73 and more

ピクニックコンサート（7月30日）
PMF GALAコンサート（7月31日）
PMFオーケストラ東京公演（8月2日）

Appearing on: Picnic Concert, PMF GALA Concert, PMF Orchestra Concert in Tokyo

父は音楽と平和を愛した偉大な指揮者。PMFで才気が煥発する！客演指揮者ケン＝デイヴィッド・マズア

Mendelssohn: Symphony No. 5 in D major, Op. 107 “Reformation” and more

PMF2022 オープニング・コンサート（7月16日）
PMFオーケストラ演奏会（7月17日）
PMFホストシティ・オーケストラ演奏会（7月22日）

Appearing on: PMF 2022 Opening Concert, PMF Orchestra Concert, PMF Host City Orchestra Concert

世界最高水準のオーケストラスタディの源泉は世界最高峰のプレイヤーたち。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、アメリカ名門楽団の一流奏者が総力を結集！

今回の“怒涛のオーディション”を勝ち抜くまだ見ぬ若き音楽家たちで結成。PMFOだけの音楽性、流露する“青春の輝き”にご期待ください！。

光の春はもうすぐ。3月は“音楽の準備体操”月間に！
コネクツLIVEとクラシックLABO

怒涛のオーディション受付が終了し、PMF2022がついに始動。光の春はもうすぐです。気分が明るくなったところで、3月に開催するコンサートとイベントを再びご紹介します。
生演奏で気持ちも季節もリセット。7月の“本番”に向けて、3月は“準備体操”月間にしませんか。皆様のご来場をお待ちしています！

PMF Connects LIVE！スプリングコンサート／日時 3月8日（火）開演 19:00 開場 18:30／会場札幌コンサートホール Kitara（小ホール）／料金全席指定一般 2,000円 U25 1,000円

PMFクラシックLABO♪音楽を旅するイタリア編／日時 3月18日（金）開演 19:00 開場 18:30／会場クリエイティブスタジオ（札幌市民交流プラザ3階）／料金全席指定一般 1,500円 U25 500円

Tips／コネクツLIVEに「マクシミリアン・カルテット」のメンバーとして出演するPMF修了生で札幌交響楽団ヴィオラ奏者の物部さんからメッセージが届いています。

物部憲一さん／今回はベートーヴェン初期の弦楽四重奏曲（いちばん早く作曲された第3番）を演奏します。カルテット名の「マクシミリアン」は、彼がこの曲を献呈したパトロンのロプコヴィッツ侯爵の名前です。楽聖ベートーヴェンらしい重厚な響きをお楽しみ下さい！

PMFフレンズ（賛助会員）の皆様へ

いつもPMFの動向をあたたかく見守っていただき、この場をお借りして感謝と御礼を申し上げます。
現在のところ、PMF2022フレンズのご案内は4月初め、会員限定のチケット先行割引販売は5月中旬を予定しています。特典も“シンプルかつ明瞭”をコンセプトにリニューアルします。お楽しみに！

人気コーナーが不定期で復活！ World Voice vol.18 世界で活躍するPMF修了生から届く声

1990年から2021年までにPMFで学んだ若手音楽家は、世界77ヵ国・地域から延べ3,600人以上。修了生たちがPMFの「過去」「現在」「未来」について語るコーナーです。

キュンウン・グレース・リーさん
PMF2017

出身国：韓国
所属：フランクフルト放送交響楽団（hr交響楽団）
楽器：ヴァイオリン

	オーディションに合格し、アカデミー生として参加した当時のPMFの印象や思い出は？
	それはもう「素晴らしい」の一言しかないです。美しい札幌の街、素敵な人たち…。移動はちょっと大変だったけれど、それは出国時から同じことなので（笑）。 PMFオーケストラのコンサートマスターとして演奏した時のことを思い出します。あれは私の人生で最も素晴らしい本番のひとつかもしれない。周りでサポートしてくれたすごい人たち、ありえないプログラムと音楽家たち。もちろん、北海道の食べ物も…あの頃に戻って全部また食べたい。そして、何よりも大切なのはPMFで出会った仲間ですね。若かったので「夜はこれから」とばかりに、ハードな1日が終わると毎晩お祝いしていました。
	PMFでの経験は、リーさんの今の生活やキャリアにどのような影響を与えていますか？
	PMFは私の音楽家としての人生を勇気づける存在です。PMFを経験したことで私の音楽仲間の輪が一層広がりました。PMF2017の同期たちは、元から優秀だったと思うけれど、みんなPMFの後、世界中で素晴らしい音楽家に成長しています。私もそうだったように、PMF参加がきっかけで、彼らも大きく変わったんだと思いますね。
	コロナ禍です。PMFの未来をどう思いますか？修了生の一人として、PMFはどんな音楽祭であってほしいですか？
	PMFは継続するべきです。PMFは本当に素晴らしい音楽祭で、そこで働く人たちも素晴らしい。いつの日か世界ツアーがあったら見てみたいですし、PMFは年に一度じゃなく、もっと見たいと思っていますよ。


Kyung Eun Grace Lee（キュンウン・グレース・リー） 5歳からヴァイオリンを始める。10歳の時、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団（チェコ）でデビューし、ヨーロッパと韓国でヴァイオリニストとしてのキャリアをスタート。ユーゲント・ムジツィエルト（ドイツ）、プリマ・ラ・ムジカ（オーストリア）、シュヴァーベン音楽祭（ドイツ）などのコンクールやフェスティバルで優勝している。ザルツブルク・モーツァルテウム大学でイゴール・オジムに師事。ベルリン芸術大学の修士課程ではノーラ・チャステインのもとで研鑽を積む。現在、同大学で博士号の取得を目指している。このたびフランクフルト放送交響楽団（hr交響楽団）のオーディションに合格した。
趣味ファッション（副業でアクセサリーや舞台衣装を扱うショップを経営）、買い物、インテリアをデザインすること、食べ歩き（ミシュランレストラン探し）など

Tips／初回のワールド・ヴォイスは2015年9月号。今回のリーさんを含めて18人の修了生がミュージック・パートナーに“口コミ”を寄せてくださいました。そこで、彼らの声を集めた特別ページを公式ウェブサイトに掲載。ぜひ一度ご覧ください！ところで、このコーナーのデザインは唇の形をしたモルワイデ図法風の世界地図なんですよ。

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