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今年も残すところ2ヵ月半を切りました。今夏のPMF2025の開催にあたりましては、多くの企業や団体、フレンズ会員をはじめ個人の皆様から多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 おかげさまで節目となる35回記念の事業を成功裡に終えることができました。 5年の歳月を要しましたが、PMF2025は、新型コロナの影響で52人まで減ったアカデミー生を100人規模に戻し、PMFオーケストラが復活を遂げた記念すべきシーズンとなりました。
さらに、記念事業として修了生を中心に結成したPMFホームカミング・オーケストラも私たちに大きな希望を与えてくれました。教育は人に感動をもたらし、感動は時を超えて人を育てます。 PMFは歴史と未来が共存する、かけがえのない教育事業です。 次の目標となる40回記念の大きな感動に向けて、今後も変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
前札幌市長で、当財団の会長・理事長として音楽文化の振興に多大なるご尽力を賜りました上田文雄さんが9月18日にご逝去されました。 温厚でユーモアあふれるお人柄、いつも未来を見据えるご指導は、関係者一同の心に深く刻まれています。これからもPMFと、その修了生が活躍する札響を見守り、応援してくださるよう願っております。 上田会長のご功績に感謝し、ここに慎んで哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈り申し上げます。
PMF2025 オフィシャル・サポート(ご報告)
「オフィシャル・サポート」は個人の皆様に1口(1,000円)単位でご支援いただく寄付金です。 PMF2025アカデミー・オーディションには世界70ヵ国・地域から1,344人が応募し、合格した23ヵ国・地域出身の95人で“第35期”のPMFオーケストラを結成しました。95人中91人が海外からの参加となり、皆様のご寄付はアカデミー渡航費(約4,300万円)の一部として、全額を使わせていただきました。今年もあたたかいご支援を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。
PMFの創設と同じく1990年からクラシック音楽に関する執筆を始め、音楽評論家・著述家として活躍中の山田治生さん。「音楽の旅」はレナード・バーンスタインの大ファンが“伝道師”として彼の人生と音楽を紹介するミュージック・パートナーの連載企画です。 今回のテーマはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。山田さんの小気味よいエッセイと選曲の妙で“神に愛されし”作曲家と指揮者の物語をお楽しみください!
お願い
音源は無料試聴サービス(各トラック冒頭30秒・連続最大15分まで)です。機種や環境によっては、ご利用いただけない場合があります。あらかじめご了承ください。 制限なしで楽曲を楽しみたい方には、有料の会員登録(月額2,035円)をおすすめします。
Journey 7
バーンスタインのモーツァルト
My favorite 心に響く、本命の1曲
作曲家をベートーヴェン・タイプかモーツァルト・タイプかで分けるとすると、バーンスタインは断然モーツァルト・タイプであったと思う。ベートーヴェンのように艱難辛苦して一つの主題を展開させ(まさに「主題労作」して)、音の構築物を作り上げていくのではなく、モーツァルトのように次々とわき出てくる楽想をまとめていくような作曲家であり、一人でどこかに籠って創作に励むというより、振付家のジェローム・ロビンスや作詞家兼作曲家のスティーヴン・ソンドハイムらと「ウエストサイド・ストーリー」を作ったように、みんなとワイワイやりながら即興を交えて創作していくクリエイターであった。そして、いたずら好きなところもモーツァルトに似ている。 指揮者としても、バーンスタインは、モーツァルトと相性が良かった。バーンスタインが1966年にウィーン・フィルとまず録音したのはモーツァルトのピアノ協奏曲第15番と交響曲第36番「リンツ」であった。 ここで紹介するモーツァルトのミサ曲ハ短調K. 427の録音は、バーンスタインの死の半年前、1990年4月に、ドイツ・バイエルン州のチェコ国境に近いヴァルトザッセンという小さな町の修道院の聖堂で行われた。バーンスタインにとって初レパートリーであったと同時に、最後のモーツァルト録音となった。 共演は、バイエルン放送交響楽団と同合唱団。バイエルン放送合唱団は世界最高レベルのプロの合唱団であり、バーンスタインは、この合唱団が気に入り、晩年にこのモーツァルトのミサ曲ハ短調のほか、モーツァルトの「レクイエム」、ハイドンの「戦時のミサ曲」、ハイドンのオラトリオ「天地創造」、ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」などで共演している。この録音でも、響きの良い聖堂での、素晴らしい合唱を聴くことができる。 ミサ曲ハ短調は、モーツァルトがコンスタンツェと結婚できたことへの、神への感謝として作曲したものであり、1783年の初演でコンスタンツェが独唱を務めたこともあり、ソプラノのソロは特に魅力的に書かれているが、この録音でのソプラノ独唱のアーリーン・オジェーの澄んだ声での歌唱が本当に素晴らしい(とりわけコンスタンツェのために書かれたといわれている「エト・インカルナトゥス・エスト(主は聖霊によって受肉され)」は聴きもの)。なお、オジェーはこの録音の3年後、53歳の若さでこの世を去っている。 バーンスタインの指揮も死の半年前とは思えない充実ぶりである。
京都市生まれ。1987年、慶應義塾大学経済学部卒業。バーンスタインの生演奏が聴きたくて単身ニューヨークに。PMFの創設と同じく1990年からクラシック音楽に関する執筆活動を開始。著書に「レナード・バーンスタイン ザ・ラスト・ロング・インタビュー」や小澤征爾の評伝である「音楽の旅人」、「いまどきのクラシック音楽の愉しみ方 / ツイッター演奏会日記」(以上アルファベータ)、「バロック・オペラ」(新国立劇場情報センター)ほか。バレエやミュージカルなどの舞台にも精通。趣味はヴィオラ演奏(最近、弾いていません。)、朝の連続ドラマ鑑賞、SNS投稿。
ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)とは
季節の変わり目に!芸術の秋も活躍する PMFオリジナルTシャツ
日本の歴代最高気温が次々と更新された2025年の夏。10月に入り、ようやく秋の訪れを感じるようになりました。季節の変わり目や室内外の寒暖差があるときに便利なのがTシャツです。 PMFのTシャツは開催期間中に販売する公式グッズとして企画していますが、地球温暖化の影響からか近年はシーズンを問わずご注文いただくようになりました。 これからの季節はジャケットなどを重ねて着る「レイヤードスタイル」で活躍します。おすすめは芸術の秋にぴったりなモーツァルトのTシャツ。 生地色のバーガンディはブルゴーニュ(フランス語)の英名で、“ワインの王様”と称されるブルゴーニュ地方で作られるワインの色に由来しています。11月に解禁するボージョレ・ヌーヴォー、そして芸術の秋も、PMFのTシャツでおしゃれを楽しみましょう!
ご注文は「PMF公式グッズWEBページ」からメールで承ります。
公益財団法人 パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会