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PMF Founded by Leonard Bernstein PMF MUSIC PARTNER
2022年12月 - vol. 95
 
World Voice vol.19 世界で活躍するPMF修了生から届く声

1990年から2022年までにPMFで学んだ若手音楽家は、世界77ヵ国・地域から延べ3,600人以上。修了生たちがPMFの「過去」「現在」「未来」について語るコーナーです。

 
ベンス・タマシュヴァーリ さん
PMF2018

出身国:ハンガリー
所属:ウィーン交響楽団(首席奏者)
楽器:チェロ
 
過去

オーディションに合格し、アカデミー生として参加した当時のPMFの印象や思い出は?

ずっと日本に行きたかったので、PMFに参加できたのは本当にうれしかったです。志を同じくする世界中の若い音楽家たちと出会えたことも素晴らしかった。ゲルギエフのような超一流の指揮者、ウィーン・フィルやベルリン・フィル、アメリカの名門オーケストラの先生たちと一緒に演奏したなんて夢みたいな経験でしたね。リハーサルも自由時間も思い切り楽しみました。ちょっと残念だったのは、申し込み多数でPMFボランティア「ハーモニー」の日本文化体験プログラムに参加できなかったこと。ヨーロッパ人の僕としては日本の文化や食べ物に興味がありましたので。

 
現在

PMFでの経験は、今の生活やキャリアにどのような影響を与えていますか?

短期間で感動的な作品をたくさん演奏する経験をしたこともあり、まさしくPMFはインスピレーションです。当時の僕はPMFの音楽体験に全力で取り組みました。このことが今の自分に大きなインパクトを与えていることは確かです。PMFではオープニング・コンサートで首席奏者をつとめました。こうした経験も自分がプロのオーケストラで首席となった場合のイメージトレーニングにつながったと思います。

 
未来

時代はウィズコロナ。修了生の一人としてPMFはどんな音楽祭であってほしいですか?

あいにく新型コロナが私たちの生活にどんな影響を及ぼしていくのかは不明ですが、いつの日か正常な状態を取り戻し、感染の心配がなくなることを願うばかりです。音楽家としては、お客様にはマスクをせず、感染の不安も感じることなくコンサートを楽しんでほしいですね。PMFが大好きなので、これから先の数十年も僕が好きだったPMFのままで、ずっと音楽祭が続いてほしいと思っています。

 

Bence Temesvári(ベンス・タマシュヴァーリ)
1999年ブダペスト生まれ。6歳からチェロを始める。2015年からウィーン国立音楽大学の予科でロベルト・ノージュに学び、2017年からは同大学の本科生としてペーテル・ソモダリ、イシュトヴァーン・ヴァルダイの両氏に師事。マスタークラスにも積極的に参加し、ラースロー・メゾーやジョナサン・コーエンなどのもとで研鑽を積む。
近年はダーヴィト・ポッパー国際チェロコンクール(ハンガリー)やTALENTS for EUROPE(スロバキア)ほかヨーロッパで開催された5つのコンクールで1位を受賞している。2021年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団オーケストラ・アカデミーで学ぶ2年間の奨学金を獲得。同年ウィーン交響楽団の首席チェロ奏者に就任した。

趣味
今は忙しくて余り時間を割けませんが、読書とスポーツ(水泳、スケート、ボート、サイクリング)が好きです。

 
 

クラシックの音色と魅力を届ける出前授業
学校DEカルチャー「PMF音楽スクール」

 
写真:PMF音楽スクールの様子

「学校DEカルチャー」は札幌市が推進する芸術文化事業です。その参加団体としてPMFは、クラシックの魅力を若い世代に直接つたえるため、2016年から札幌市内の小学校で「PMF音楽スクール」を開講しています。
今年は手稲東小学校(11月22日)と美しが丘緑小学校(11月25日)の2校で実施しました。PMF修了生を中心とした室内楽メンバーによる演奏、トーク、指揮体験コーナーなどで構成する45分のプログラム。体育館に集まった児童たちは「愛のあいさつ」や「カルメン」などの生演奏に聴き入ったり、カスタネットの名前の由来やチェロの弓の原料を問うクイズに答えたり、目を輝かせながら音楽を学んでいました。
子どもたちが間近で生音の迫力に触れ、感動する貴重な体験の機会として、今後も継続してまいります。

 

創刊から9年目に突入、もうすぐ100号!
バックナンバーと新連載のご案内

2014年11月の創刊以来、PMFと音楽でつながる“情報の定期便”として月に一度のペースで配信しているミュージック・パートナー。ウェブサイトに2022年8月から11月までの4号を公開しました。既に読者の方も、最近ご登録された方も、創刊号からのアーカイブをご覧いただけます。
今年も読者の皆様に12号をお届けすることができました。おかげさまで今月から創刊9年目に突入し、来年5月には100号を迎える予定です。引き続きよろしくお願いします。

季節とともに、音楽とともに。PMF MUSIC PARTNER(月刊メールマガジン)
 
 
 
予告 連載企画「新・バーンスタイン音楽の旅」

11月1日からアカデミー・オーディションの受付を開始し、様々な場面や活動で“コロナ前”を目指して開催予定のPMF2023。オーケストラを率いる指揮者、ソリストやプログラムは調整中です。公式ウェブサイトやSNSなどで発信する今後のリリースにご期待ください!
ミュージック・パートナーでは、新たなシーズンに向けて新連載をスタートします。バーンスタインの生演奏が聴きたくてニューヨークに渡ったエピソードをもつ、音楽評論家の山田治生さんを迎え、彼を知る「小気味よいエッセイ」と「選曲の妙」を楽しむメルマガ限定企画です。
インターネット音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)」はパソコンとスマートフォンに対応。彼が活躍した20世紀の名演、しのぎを削ったライバルの音色、聴き比べなどのバリエーションで音楽の旅は広がります。出発は2023年2月(vol. 97)を予定。どうぞお楽しみに!

ミュージック・パートナー連載企画/History(歴史)はHis Story(彼の物語)「小気味よいエッセイ」と「選曲の妙」を楽しむ!新・バーンスタイン音楽の旅/エバンジェリスト 山田 治生(音楽評論家)
 

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イラスト:手紙とコーヒー
 
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