PMF Founded by Leonard BernsteinPMF MUSIC PARTNER 2021年1月号 vol. 72
 
新春特別企画 ① 2021年は天才モーツァルト没後230周年 理学博士 和合 治久さんが伝授する!モーツァルト4000Hzの世界〜心も体も明るく元気に〜
写真:「癒しのモーツァルト〜心と体を整える4000Hz」

新年初号となるミュージック・パートナーです。本年もどうぞよろしくお願いします。
今年はモーツァルトの没後230周年にあたり、今月は彼の誕生月でもあります。そこで、読者の皆様がこの1年を明るく元気に過ごせるようにと願い、新春特別企画を考えました。
ゲストは理学博士でモーツァルト・セラピーの第一人者でもある和合治久さん。今月号と来月号の2回にわたり、長年の研究や臨床の見地から、モーツァルトの音楽がもつ力、私たち人間の心と体に働きかける効果などを教えていただきます。

今月のおすすめ
「癒しのモーツァルト〜心と体を整える4000Hz」
ユニバーサル ミュージック(UCCS-1288)
¥2,200(税込)

和合先生が解説する「心を明るくするモーツァルトの音楽」

音楽はメロディやリズムのほか、音程や音色、音の高い低いという周波数、一定のフレーズの規則的繰り返しから構成されるゆらぎ、そして複数の音が同時になるときの心地よい和音によって生まれる倍音など、様々な音響学的要素から成り立っています。こうした音響学的要素の中で、ゆらぎや和音を基盤とする倍音、高い周波数に満ちた音の要素がモーツァルトの名曲には豊富に存在します。特に、川のせせらぎのような心に優しく響く純粋で明るいゆらぎ音や人間の耳が構造上もっとも敏感に感じ取れる約4000Hzという高い周波数の音が豊富に含まれているばかりでなく、倍音によって約20000Hz以上の非常に高い超可聴域の音も存在するため、身体全体の細胞に多大なエネルギーを与えています。

ご承知のように、現代社会は不快なストレスに満ちているため、精神的に落ち込み、うつや心身症で悩む方が増加しています。また、過労や寝不足に加え、生活不安や悲しみ、恐れなど、人間にとっての3つの感情悪も増大しています。この結果、人間の健康を支えている自律神経の調和が崩れ、多くの生活習慣病を引き起こしています。自律神経は意志とは無関係に機能する神経であるため、ストレスは直接、自律神経に悪い影響を与えます。特に、心身を活動モードに導く交感神経が過敏に作動するため、脳内ではノルアドレナリン、神経末端からはアドレナリンが過剰に分泌される結果、心身に不調が生じたり、免疫力が低下して、今日大きな問題になっているウイルス感染や発がんの危険が高まってきます。さらに、不快なストレスによってコルチゾールというストレスホルモンが多く分泌される結果、血糖値も上昇します。

したがって、こうした身体の悪い状態を改善して健康に導くためには、交感神経を和らげ、交感神経の機能にブレーキをかけて自律神経を整えることが大切になります。交感神経を和らげるのは、副交感神経という心身を安静に導く神経であり、モーツァルトの曲に存在する約4000Hzという高い周波数とゆらぎ、そして倍音が、その安静効果を大いに発揮します。耳から入力される高い周波数の音は、首の頸椎の上に位置する延髄から中脳に至る脳幹部という副交感神経が集合した部位から自律神経の中枢である視床下部という部位まで効果的に波及するため、モーツァルトの曲に聴き入るだけで、どなたでも心が穏やかになり、精神的に落ち着いてきます。加えて、脳や身体も安静モードになるため、疲労から解放されてゆったり生活することができるようになります。ストレスホルモンのコルチゾールは減少する一方、幸せホルモンであるオキシトシンは増加してきます。さらに、超可聴域の音が全身に響くため、いっそう心が落ち着き明るく穏やかになります。

このように、モーツァルトの音楽を生活の中に取り入れると、体調が改善され、心のモヤモヤも消え明るく前向きに生きる力も増してくるのです。心に不安や恐れなどの感情が高まる今日の社会において、モーツァルトの名曲は素晴らしい救世主になり得るのです。

和合先生が選ぶ「心を明るくするモーツァルトの音楽」3曲
1 ディベルティメント 第1番 ニ長調 K. 136 第1楽章 脳神経系のストレスを解消する明快なテンポが素晴らしい曲です。/2 ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K. 216 第1楽章 シンフォニーによって倍音が効果的に生まれ、全身の細胞に影響する超可聴域の音が豊富に含まれており、心を明るく穏やかにする副交感神経が優位になる曲です。/3 カッサシオン K. 63 第5楽章 不安や悲しみが多いとき、心は落ち込んでストレスホルモンが増加します。こんな悩みを和らげる効果のある軽快で純粋なゆらぎと高い周波数の音に満ちた曲です。
和合先生が教える「効果を高めるコツ」

モーツァルトの名曲には、約4000Hzという高い周波数の音と和音・倍音によって生まれる超可聴域の音も豊富に存在します。したがって、自分に適した音量で、目を閉じて聴覚を最大限に活かして聴き入ることや少し薄暗くして副交感神経のスイッチが入りやすくなる環境で聴き入ることも効果を高めます。

Profile 和合 治久(わごう はるひさ)

1950年長野県生まれ。東京農工大学大学院修了後、京都大学にて理学博士取得。元埼玉医科大学・同大学院教授・初代学科長を歴任。現在、埼玉医科大学短期大学名誉教授。東京都立大学および新渡戸文化短期大学などで講師を兼務。「21世紀の音楽療法を考える」「音楽療法元年」「心と体が安まる周波数 528Hz CDブック」「最恐ストレスからあなたの自律神経を守り抜くCDブック」「粘膜力でぜんぶよくなる」「免疫力を高めるアマデウスの魔法の音」「認知症にならないためのCDブック」などの著書多数。「心と体を整える愛の周波数528」「癒しのモーツァルト・シリーズ」など監修CD多数。国際個別化医療学会顧問、日本臨床音楽研究会理事、日本作家クラブ名誉理事、公益社団法人「虹の会」理事、USEN放送番組審議会委員、一般財団法人「Universe Health & Happiness 大学院」理事、朝日のぼる文化村村長、一般社団法人「We love 信州の会」理事などを務める。専門は比較免疫生物学、免疫音楽医療学で、 人間を含めた動物の健康維持機構を研究している。文部大臣賞、日本応用動物昆虫学会賞、日本臨床検査学教育学会永年精励賞、日本レコード大賞企画賞(監修CD)などを受賞。テレビ・ラジオ・医学雑誌等および音楽療法コンサート開催等で治未病活動を展開している。

地球アイコン 和合治久 公式サイト
モーツァルトの音楽がもつ力を日常に和合先生が監修するアルバム
今月のおすすめ「癒しのモーツァルト〜心と体を整える4000Hz」 ユニバーサルミュージック(UCCS-1288) ¥2,200(税込)
Tips グラモフォンやデッカの名門レーベルの音源等で編集した和合先生のコンピレーションアルバムです。12曲が収録されているということは…1曲あたり約183円。名演を聴きながら、心と体を整えるモーツァルト・セラピーを毎日ずっと続けられますね!

ニュー・ノーマル時代の音楽は「聴く」から「効く」へ

ユニバーサル ミュージック Haruhisa Wago Classic 音の診療所〜心と体の癒しのために
 

トップページを一部改良しました。
公式ウェブサイトが“より便利”に!

公式ウェブサイトのトップページはPMFに関する情報の広場です。今回、来訪者がより便利に閲覧できるように3つの改良を行いました。ぜひ、チェックしてみてください!

写真:PMF公式ウェブサイトのキャプチャ

SNSで発信される最新情報(タイムライン)を表示しました。フェイスブックとツイッターを開く手間が省けます。

写真:PMF公式ウェブサイトのキャプチャ

新時代を反映して新カテゴリー「PMFを家で楽しむ」を追加し、動画と写真のギャラリー、公式YouTubeチャンネル、オン・デマンドを集めました。よろしければ、公式YouTubeのチャンネル登録もお願いします!

写真:PMF公式ウェブサイトのキャプチャ

「ようこそさっぽろ」とリンクしました。PMFの舞台となる開催地の魅力を「観光スポット」「グルメ」「イベント」「宿泊施設」「旅のお役立ち」という5つの視点でわかりやすく発信する札幌市の公式観光サイトです。バナー左側では札幌の天気と気温を確認できます。

PMF 公式ウェブサイト
 
人気コーナーが不定期で復活! World Voice vol.16 世界で活躍するPMF修了生から届く声

1990年から2019年までにPMFで学んだ若手音楽家は、世界77ヵ国・地域から延べ3,600人以上。修了生たちがPMFの「過去」「現在」「未来」について語るコーナーです。

ヴィクトリア・レフェヴレ さん
PMF2014

出身国:フランス  フランス
所属:ラジオ・フランス
(フランス国立管弦楽団のオーケストラ・マネジャー)
楽器:チェロ

写真:ヴィクトリア・レフェヴレ さん
過去 オーディションに合格し、アカデミー生として参加した当時のPMFの印象や思い出は?
写真:ヴィクトリア・レフェヴレ さん 音楽家の私にとってPMFは最高の経験のひとつになっています。PMFでは本当に素敵な人たちと出会いました。彼らは今でも大切な友達です。日中は音楽に没頭し、夜は札幌の街に繰り出したのを思い出します。素晴らしい指揮者、ソリスト、そしてプレイヤーたちと一緒に演奏するPMFの日々がオーケストラ奏者として私をぐんと成長させてくれました。
現在 PMFはヴィクトリアさんのキャリアにどのような影響を与えていますか?
写真:ヴィクトリア・レフェヴレ さん 数年間チェリストとして働いた後、年齢制限ギリギリの29歳の時、ロレーヌ国立オペラの見習いとなってオーケストラのマネジャーをしながらマネジメントを学びました。その1年後、コロナ感染爆発による1回目のロックダウン直前(昨年の春頃)、フランス国立管弦楽団を運営するラジオ・フランス(公共のラジオ放送局)のオーケストラ・マネジャーの職を得ることができたのです。とてもラッキーでした!
現在、採用や団員との連絡調整を含む多くの業務を担当しています。PMFでの経験から音楽家の立場になって考えることもできますが、マネジメント面では学ぶことが山ほどあります。きっと、周囲の人たちは私の仕事が上手くいくように助けてくれるでしょう。
ラジオ・フランスでは幸運にもテレビやラジオ、オンラインストリーミングなど、この時代に私たちがやれることをやらせてもらっています。すべてのオーケストラにこうしたことを行うためのリソースがある訳ではないので感謝しています。
未来 修了生の一人として、PMFにはどんな音楽祭であってほしいですか?
写真:ヴィクトリア・レフェヴレ さん 期間がもう少し長かったら、そして最後のオーケストラ・ツアーも(大阪・名古屋・東京だけでなく)もっと多くの都市で開催できたらよかったのに…と思いましたが、私にとってPMFは最高の経験になりましたので、この先も変わることなく続いてほしいです。

Victoria Lefèvre(ヴィクトリア・レフェヴレ)
1990年フランス北部ドゥエー生まれ。2年間ピアノを習った後、6歳の時にチェロを選ぶ。アンジェ、リール、リュエイユ=マルメゾンの音楽院で学び、チェロで学士、チェロの演奏法と教授法で2つの修士号を取得。フランス国立ユースオーケストラ、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に参加し、スイス・ロマンド管弦楽団やストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団などのプロオケで積極的に演奏活動を行った。昨年、クラシック音楽の世界に身を置きながら、奏者とは反対側の仕事をするラジオ・フランス(フランス国立管弦楽団を運営)への転職を果たした。

イラスト:Victoria Lefèvre(ヴィクトリア・レフェヴレ)

趣味
自然、ハイキング、そして動物が好きです。

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イラスト:手紙とコーヒー
 
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