PMF Founded by Leonard Bernstein 30th AnniversaryPMF MUSIC PARTNER 2019年9月号 vol. 59
 

感動のシーンをオンラインで楽しむ!
PMFオン・デマンド

PMFのコンサートを高品質の映像と音で振り返ることができる「PMFオン・デマンド」。9月2日からハイライト公演のハイビジョン映像とハイレゾ音源の無料ストリーミング配信が随時スタート。12月27日までPMF2019の感動を何度でもお楽しみください。
ワレリー・ゲルギエフ指揮のPMFオーケストラ演奏会は、世界を代表するクラシック専門の映像配信サイト「medici.tv(メディチテレビ)」でも公開中です。詳しくは下のボタンをクリック!

感動、ふたたび!PMFオン・デマンド
PMFオン・デマンド(2019年12月27日まで)
 
アカデミー生と修了生はPMFの宝物!PMF2019 アカデミー生インタビュー
写真:エリカ・シュワルツさん

エリカ・シュワルツさん

アメリカ

Erica Schwartz

楽器:ヴィオラ 所属:Rice University(ライス大学)

PMF

過去と未来をつなぐ30回記念のPMFに参加した感想をお聞かせください。

30回記念のPMFに参加できたことは、私の音楽人生において感動的な経験のひとつとなりました。マリン・オルソップやクリストフ・エッシェンバッハ、ワレリー・ゲルギエフのような巨匠と演奏するのは自分にとって初めてのことでした。それぞれが個性的で、とても素晴らしく、私たちを音楽に熱狂させる人たちでした。
何と言ってもハイライトは上皇上皇后の御前でショスタコーヴィチ4番を演奏したこと、そして、お二人がご臨席されているのを最後の瞬間で見つけたことです。天にも昇る気持ちとは、まさに、このことでした!
世界中から集まった仲間と数々のプログラムを一緒に演奏するのは、オーケストラの多彩な経験が身につきますし、みんなが音楽でひとつになった時は、なおのこと充実した気持ちになりました。

エリカ・シュワルツさん
PMF

札幌の滞在で印象に残っていることは。

1ヵ月間、暮らす場所として札幌は本当に素晴らしい街でした。Kitara近くのベーカリーのパンから初めて食べたウニまで…楽しみながら、あらゆる食べ物にトライしました。自由時間にもすることがたくさんありましたし、狸小路や大通公園、JRタワーには何度も足を延ばしました。北海道はとても美しく、休日には登山と温泉を満喫しました!
この夏、音楽を学ぶ環境がKitaraだったのは信じられないほど素晴らしいことで、これまで演奏したことがあるホールのなかでもKitaraは私のお気に入りのひとつになりました!

エリカ・シュワルツさん
PMF

将来どんな音楽家になりたいですか。

私がPMFから学んだこと…それは、音楽家としても一人の人間としても、良き協力者であるとともに良きリーダーであることが大切だということですね。これから私自身が前進するために、いつでも仲間とは音楽に関するアイデアや友情を、自然体で惜しみなく交わしていきたいです。この夏、まさに私たちがPMFで行っていたのと同じように。

エリカ・シュワルツさん
PMF2019 アカデミー
 

あたたかい応援で、PMFは続けられる!
PMF2019 オフィシャル・サポート(個人寄付)
& Makuake クラウドファンディング

様々なビジネスと同様、公益目的事業として国から認定を受けているPMFをこれからも継続するためには資金が必要です。事業費の大半はスポンサー企業による協賛金をはじめ、国庫補助金や助成金で賄われているのが現状ですが、PMFの場合は熱心なファンが音楽祭の要所を支えているのも事実です。
音楽は聴き手がいなければ、その喜びや感動は広がりません。個人の皆様による賛助会員のご入会、オフィシャル・サポート(個人寄付)やクラウドファンディングを通じたご支援、コンサートチケットやオリジナルTシャツなどのご購入は、音楽祭の感動と広がりに直結し、PMFを続ける大きな力になるのです!
今回はPMFアカデミー生の教材費をサポートする個人寄付と、初の試みとなったMakuakeのクラウドファンディングについて、ご報告させていただきます。

PMF2019 オフィシャル・サポート(個人寄付)

ご報告
2,873,000
(2,873口)

※全額を教材費(楽譜・楽器)に使用させていただきました。

写真:PMF2019 オフィシャル・サポート(個人寄付)の申込書
1,000円の大きな力!個人寄付の累計額(PMF2013〜PMF2019)13,817,000円(13,817口)

Makuake クラウドファンディング

PMF2019 応援プロジェクト
クラシックのバトンを輝く未来へ。国際教育音楽祭「PMF」サポーター募集!

ご報告
3,111,000
(目標金額 2,500,000円)

写真:Makuake クラウドファンディングサイトのキャプチャ
送料無料

PMF2019 オフィシャルグッズ通販

公式ウェブサイトでPMF BOOKとオリジナル
Tシャツを販売中。ぜひ、ご利用ください!

写真:オリジナルTシャツとPMF BOOK
オフィシャルグッズ
 

癒しとパワーをもたらす
クラシック音楽の可能性 【前編】

多くの方からの応援があって迎えることができた30回記念のPMF2019。この“大切な節目”を機会に、ミュージック・パートナーの担当者がPMFとクラシック音楽について改めて考えてみます。

写真:PMFアカデミー生

PMFはバーンスタインが創設した国際教育音楽祭

パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)は、20世紀を代表する指揮者で作曲家のレナード・バーンスタイン(1918−1990)が創設した世界の若手音楽家を育てる国際教育音楽祭です。バーンスタインはブロードウェイ・ミュージカルの決定版として世界的に有名な『ウエストサイド・ストーリー』の作曲者であり、ヘルベルト・フォン・カラヤンやサー・ゲオルク・ショルティと並んで一世を風靡したクラシック音楽界のスーパースターでした。
そんな彼が人生の最終楽章で持てる力を注いで1990年の夏に札幌で創った音楽祭がPMF。第1回の開幕を笑顔で見届け、エネルギッシュな指導とタクトで多くの人に感動を残しながらも同年10月に病気で亡くなりました。まさにPMFは彼の情熱と夢が形になった教育事業です。

音楽祭の主旋律は“Harmony of Peace”音楽と平和

PMFのコンセプトは“音楽と平和”です。名称にもなっているパシフィック(Pacific)という言葉には「環太平洋」という地理的な意味のほかに「平和」という意味があります。
音楽祭の主役は毎シーズン実施するオーディションに合格し、才能とチャレンジ精神あふれる多士済々の若い音楽家たち。私たちは彼らをPMFアカデミー生と呼び、開催期間中に100人前後のアカデミー生で編成するのがPMFオーケストラです。夏の札幌で初めて顔を合わせ、国や言葉、文化など背景が違う若者たちを結ぶのは『クラシック音楽が好き』『もっといい演奏をしたい』という情熱と向上心だけ。
それにしても、なぜバーンスタインはオーケストラを毎年わざわざ新しく結成するようなシステムをPMFに創ったのでしょうか。音楽スタイルや気心の知れたメンバー同士が“以心伝心”で時間と経験を重ねるほうがオーケストラ全体としての演奏レベルも音楽性も、効率的にアップさせることができるはずです。
30年前、彼は今で言うところの「ベンチャー」「イノベーション」「多様性」「グローバル人材」など当時としては斬新な発想を導入して音楽祭を創ったのでしょう。様々なバックグラウンドをもつ音楽家たちが同じ場所で切磋琢磨し、直面する困難や課題を乗り越えながら、同じ目標を達成しようとするとき、そこには予想以上のエネルギーが生まれ、音楽を通して世界中の人と分かり合える大きな喜びと感動、そして人生の指針となる自信を、一人でも多くの若者に経験させたいと彼は考えたのです。時を経て、今、時代は彼の先見性にようやく追いついたと言えるのではないでしょうか。生涯にわたり音楽と人をこよなく愛したバーンスタイン。コスモポリタンの精神と愛情あふれる創設者が遺した“音楽と平和”は1990年から生き続けるPMFの大切な主旋律です。

写真:バーンスタインが創設した国際教育音楽祭

PMFでクラシック音楽のイメージが変わる

クラシックやオーケストラと聞くと「敷居が高くて面白くない」「眠くなる音楽」というイメージを抱く方も多いことでしょう。しかし、そんなことはありません。ロックやポップスのアーティストがオーケストラと共演したり、楽曲でストリングスをフィーチャーしたりしているのをよく見るように、実はクラシックというのは彼らを虜にするほどの魅力ある音楽なのです。
予備知識は不要です。聴きながらウトウトしてもいいのです。クラシックは聴く人が自分の感性やスタイルで思い思いに楽しむことが大切で、上手く付き合うことで日々の暮らしや活動に癒しとパワー、インスピレーションなどを与えてくれる素晴らしい音楽であることを、PMFをきっかけに一人でも多くの人に体験してほしいと思っています。深く知りたければ、クラシックには歴史やエピソード、トリビアはいくらでもあります。
また、クラシックは“再現音楽”と言われることがあります。収録技術が誕生する前の時代には奏者自体がモーツァルトやベートーヴェンなどが書いた楽譜を再現するメディアとしての役割が大きかったかもしれません。しかし、現代は違います。音楽家たちは自分の感性と自由な解釈で楽曲を演奏していますし、実際、同じ作品でもプレイヤーによって音色は違います。それは聴く人も同様で、価値観が多様化している今こそ、十人十色の感じ方が許され、感情などに応じて印象や音が相対的に変化するクラシックを聴いてほしいのです。
チャンスがあれば演奏は生がおすすめです。PMFオーケストラの演奏はエネルギッシュでみずみずしく、今までクラシックに抱いていたイメージが変わるかもしれません。また、いわゆる「電気モノ」がないアコースティックの“音楽浴”はあなたの心身をリセットすることでしょう。

クラシック音楽の未来を担うPMFアカデミー生たち

難関のオーディションに合格し、PMF2019に参加したアカデミー生は世界27ヵ国・地域出身の100人。平均年齢は24.1歳です。
彼らが札幌に到着したのは6月30日。期間中は芸術監督ワレリー・ゲルギエフをはじめ、ウィーン・フィルやベルリン・フィルなど世界最高峰の現役プレイヤーで構成するファカルティ(教授陣)から直接指導を受け、オーケストラや室内楽のコンサートで成果を披露しました。
この修練と実践が一体となった、いわば“OJT方式”もアカデミー生が音楽性と人間性に磨きをかけるPMFの特長のひとつです。“以心伝心”や“予定調和”が通用しないローコンテクストの集団では、偶然に出会った仲間たちと1日も早く信頼関係を築くコミュニケーション能力や協調性、判断力などが求められます。一方、練習や演奏だって手は抜けません。プログラムによって楽器ごとの席次が変わり、ライバルに座を奪われてしまうからです。
もうひとつの特長は時間。期間限定であるからこそ、PMFに参加する若い音楽家たちは新しい自分に気づくと言います。アカデミー生の滞在期間は35日。その時間は彼らが20代でもつ総時間の100分の1以下という短いもの。だからこそ、人との出会いを大切にしながら、PMFオーケストラは短期間でめきめきと腕を上げ、向上心を響かせながら夏を駆け抜けるのです。

写真:クラシックの未来を担うPMFアカデミー生たち
書き手

書き手
PMF MUSIC PARTNER 担当者

PMF

米タングルウッド音楽祭の視察をきっかけに、PMF MUSIC PARTNERを創刊号から試行錯誤で企画・制作中。
総務・経理・助成金などの業務を担当後、北海道で第1号となった国(内閣府)認定の公益法人業務を経験。PMFフレンズ(賛助会員)やPMFオフィシャル・サポート(個人寄付)、公式ウェブサイトの運営、グラフィックデザイナーの門間友佑さんとコラボするオリジナルTシャツの企画・販売、30回記念誌の編集などを担当するPMF組織委員会の職員。
今夏、初めて企画・実施を担当したMakuakeクラウドファンディングでは支援者と関係者の皆様に助けていただき、「感謝で始まり、感謝で終わったPMF2019」は忘れられないシーズンに。ありがとうございました!

 
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