PMF Founded by Leonard Bernstein 30th AnniversaryPMF MUSIC PARTNER 2019年6月号 vol. 56
 

【本日始動!】 PMF2019 応援プロジェクト
クラシックのバトンを未来へ。
国際教育音楽祭「PMF」サポーター募集!

PMF × Makuake

PMFは今シーズンで創設から30回という節目を迎えます。一方、音楽祭を取り巻く運営環境は補助金の減額やメインスポンサー撤退などで一層厳しさを増しております。

このたびPMFの認知度向上と、より多くの皆様からのご支援を募るため、日本最大級クラウドファンディングサービス「Makuake」で「PMF2019応援プロジェクト」を実施いたします。

クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、インターネットを通じて自らの活動や夢を発信することで、その想いに共感する人や活動を応援したいと思う人から資金を集める仕組みです。

30th Anniversary PMF2019で“芸術元年”を楽しもう! 7.6〜8.2

PMFにとって2019年は新しい10年紀の幕開け。令和元年を“芸術元年”と位置づけ、プロジェクトに出資したサポーターの皆様が、楽しいリターン(お返し)を受け取る新しい取り組みを始めます。

リターンは3,000円から1,000,000円まで。今までにない“体験型リターン”を企画しました。ぜひチェックしてみてください!

これからもずっとPMFを継続するためには資金が必要です。あなたの想いは必ず“バトン”になり、クラシック音楽を未来につなげます。

30回記念のPMFを楽しみながら、三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)の精神でPMF2019応援プロジェクトをサポートいただければ主催者として幸甚に存じます。

公益財団法人パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会

リターン例

簡単まるっとPMF!30回記念Tシャツ&限定フォトギャラリー付き/【川崎公演】熱帯夜の最終日。本番は「いい席」& 終演後の宴会で盛り上がる!/【札幌】サタデー・ナイト交流会! in 豊平館に御招待/100万円で100人のPMFオーケストラを振る「リアル指揮」体験!

PMF2019 応援プロジェクト実施期間

2019年6月25日(火)から2019年8月30日(金)まで

クラウドファンディング事業者

株式会社マクアケ
(株式会社サイバーエージェント(東証1部4751)グループ)

PMF2019 応援プロジェクト
 
PMF30回記念 特別連載企画/あの人が語る 音楽のある生活 音楽のある人生/私のミュージックライフ 今回のゲスト 坂東 眞理子さん(昭和女子大学理事長・総長)

3月号からスタートした「私のミュージック・ライフ」は早くも4回目。“音楽のある生活、音楽のある人生”を語っていただく今回の素敵なゲストは、国民的なベストセラー本となった『女性の品格』の著者で、現在は昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さん。
PMFオーケストラはメンバーの半数が女性。毎年、国や言葉、文化など様々な背景をもつ世界の若手音楽家で結成します。
行政官として、作家、そして学者として、女性の生き方やダイバーシティ(多様性)の可能性を発信し続ける坂東先生にはPMFオーケストラの演奏をぜひ聴いていただきたいです!

Q1

どんな時に音楽を聴きますか。

私の生活のBGMはクラシックです。NHK-FMやCDもほとんどクラシックです。特に原稿を書いているときには欠かせません。昭和女子大学が学生向けに人見記念講堂で開催する文化研究講座はいろんなジャンルの芸術に触れる機会を提供しています。その公演の中でもオーケストラやオペラなどクラシックの時は聴きに行きます。

Q2

いちばん好きなクラシック音楽を教えてください。

モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K. 550

モーツァルトはどの曲も素晴らしいですが、この交響曲は名曲中の名曲だと思います。若くて未熟だった頃のやるせない人生のいろいろな情景と重なって、今でもこの曲を聴くと自分の遠い青春を思い出し、心が締め付けられるように思います。

Q3

これまでの人生で音楽に助けられた経験、
もしくは音楽があって本当に良かったと思った瞬間は。

初めて一人で海外に長期滞在したのは1978年にオタワのカナダ政府に行った時ですが、全く友人もおらず英語も下手だった私が、ヴィヴァルディの「四季」のメロディをきっかけに話をするようになり、コンサートなどにも一緒に行く友人ができました。3ヵ月の間に国立劇場によく行きました。

Q4

30回記念の国際教育音楽祭PMFに
メッセージをお願いします。

夏の札幌を舞台に国際教育音楽祭が30回を重ねてこられたのに心から敬意を表します。子供たちや若い人たちが素晴らしい音楽に触れる経験を積み重ねてこられたのは札幌市民の無形の資産としてかけがえのないものです。この音楽祭を通じて参加した一人ひとりの心の中にいろんな形で音楽の芽が育っていると思います。
音楽は国を超え、世代を超え、性を超え、多様な人たちが、それぞれの長所や特徴を発揮することができます。それぞれの違いを通して共感し、協力し、共創する場を生み出す力を持っています。ぜひ、この音楽祭が50回、100回と継続していかれることを期待しています。

坂東 眞理子(ばんどう・まりこ)/富山県生まれ。1969年東京大学卒業、総理府入省。青少年対策本部、婦人問題担当室、老人対策室、内閣総理大臣官房参事官、統計局消費統計課長などを経て男女共同参画室長/1995年〜1998年 埼玉県副知事/1998年〜2000年 ブリスベン総領事/2001年〜2003年 内閣府男女共同参画局長/2004年 昭和女子大学大学院教授、女性文化研究所長 現在に至る/2007年 昭和女子大学学長/2014年〜 学校法人昭和女子大学 理事長 現在に至る/2016年〜 昭和女子大学 総長 現在に至る/『女性の品格』『日本の女性政策』『日本人の美質』『ソーシャル・ウーマン』『女性の知性の磨き方』『女性リーダー4.0』『言い訳してる場合か!−脱・もう遅いかも症候群−』『70歳のたしなみ』など著書多数。
 

ソリストも曲目も不明。だからワクワクする!
神のみぞ知る、
ゲルギエフ指揮のPMFオーケストラ演奏会

PMF2019の集大成となるゲルギエフ指揮のPMFオーケストラ演奏会は、3曲のうち1曲が未定です。その理由はゲルギエフが第16回チャイコフスキー国際コンクールの優勝者をソリストに迎えるから。
教育に心血を注ぐマエストロは第6代の芸術監督として、PMFの認知度を世界的に高める目的で、6月にモスクワで開催するチャイコフスキー国際コンクールと7月に札幌で開催するPMFとの連携強化を図っているのです。
ソリストとしてPMFに初登場するのは同コンクールに新設された管楽器部門の木管と金管の優勝者(最高位入賞者)を予定。PMF2015で華々しく日本デビューした前回のピアノ部門優勝者ドミトリー・マスレエフに続き、今年は札幌・東京・川崎であのワクワク感が蘇ります。どうぞご期待ください!

写真:ゲルギエフ © V. Baranovsky/チャイコフスキー国際コンクール © Kremlin.ru

チケット好評販売中!

PMFオーケストラ演奏会

日時 7月31日(水)19:00 開演
会場 札幌コンサートホール Kitara
料金 S席 8,000円 A席 6,000円 B席 5,000円
C席 4,000円 U25(B席・C席)3,000円

PMFオーケストラ東京公演

日時 8月1日(木)19:00 開演
会場 サントリーホール
料金 S席 9,000円 A席 7,000円 B席 6,000円
C席 5,000円 U25(B席・C席)3,000円

PMFオーケストラ川崎公演

日時 8月2日(金)19:00 開演
会場 ミューザ川崎シンフォニーホール
料金 S席 9,000円 A席 7,000円 B席 6,000円
C席 5,000円 U25(B席・C席)3,000円
ゲルギエフ指揮 PMFオーケストラ演奏会
 
読者のリクエストに応えて緊急企画!PMF2019 プログラム解説&名演CD選 第3回(最終回)

今夏のハイライトとなるPMFオーケストラの演奏曲目を業界屈指の音楽評論家たちが解説します。
楽曲がもつ背景やエピソード、音源でしっかり予習すれば、コンサート当日の楽しさや感動がグーンと広がります!
最終回は、30年前に日本人ジャーナリストとして本拠地マリインスキー劇場で初めてワレリー・ゲルギエフ氏を取材した東条碩夫さん。PMFでは初演となる“ゲルギエフのタコ4”はどうなる?

プログラム解説 PMFオーケストラ演奏会の演奏曲目
ショスタコーヴィチ:交響曲 第4番 ハ短調 作品43

 ワレリー・ゲルギエフは、ショスタコーヴィチの「交響曲第4番」を、長年手塩にかけたマリインスキー劇場管弦楽団を指揮して2回レコーディングしているが、そのうち2001年に当時のフィリップス・レコードに録音した旧盤は、2004年度の音楽之友社レコード・アカデミー大賞を受賞している。私はその初出CDの解説書に、「重厚で陰翳の濃い響きのうちに、悲劇的情感とアイロニーが沸騰する。凄まじい《4番》(の演奏)である――」と書いた。
 そう、ゲルギエフの指揮では、この「第4交響曲」の本来の魔性的な性格が、常に余すところなく描き出されるのだ。今年は、いよいよそれが、俊英揃いのPMFオーケストラとの演奏で、ナマで聴けることになる。

 「これは私の交響曲の最高傑作だ」と作曲者ドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906〜1975)は、1961年になってやっと初演されたこの曲について語った。
 実際に作曲されたのは、はるか前、1934年から1936年にかけてだったのである。それまで大胆不敵な、強烈な前衛性に富む作品で注目を集めて来た彼は、しかしこの交響曲の作曲中に、時のスターリン政権による惨忍な大粛清の嵐に巻き込まれ、旧作の歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」に関して「荒唐無稽、社会主義リアリズムに反する」と非難されて、危険な立場に追い込まれる。

 彼はそれにも屈せずこの「第4交響曲」の作曲を続け、とりあえず完成はしたのだったが、結局、有形無形のさまざまな政治的な圧力により、みずから曲の総譜を撤回し、初演を諦めざるを得ない、という状況に追い込まれたのだった。つまりこの交響曲は、作曲されてから、実に四半世紀にわたり日の目を見ることができなかった、という数奇な運命をたどった作品なのである。

 全曲にわたり、目まぐるしく変化する激烈な曲想が凄まじい。特に大詰近く、全管弦楽の咆哮の中に怒号を続けるティンパニ、あるいは全曲最後の白々とした虚無的で謎めいた終結などには、当時の彼の激しい苦悩と、憤懣と、どうしようもない絶望の感情、といったものが聴きとれないだろうか?

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プロが選ぶ名演
あなたのディスコグラフィにプラス!東条碩夫さんのおすすめCD

ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団

2001年録音:ユニバーサル
2013年録音:キング・インターナショナル

東条 碩夫
音楽評論家。早稲田大学卒業。エフエム東京でクラシック音楽番組制作に携わり、1975年文化庁芸術祭大賞受賞番組制作。現在はフリー。著書・共著に「朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る」「伝説のクラシック・ライヴ」他。ブログ「東条碩夫のコンサート日記」を公開中。
東条碩夫のコンサート日記
30th Anniversary 2019.7.6 - 8.2
 
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