PMF Founded by Leonard BernsteinPMF MUSIC PARTNER 2017年12月号 vol. 38
 

PMF史上初
「さっぽろ雪まつり」に
バーンスタイン大雪像が登場!

PMF雪像イメージ図

69回目となる雪と氷の祭典「さっぽろ雪まつり」が、2018年2月5日(月)から2月12日(月祝)の8日間、開催されます。日本全国や海外から200万人以上の観光客が訪れる北国・北海道の一大イベントです。
そのメイン会場となる大通公園西5丁目(東側)に、レナード・バーンスタインをモチーフにした大雪像が登場します!雪像のタイトルは『バーンスタインが遺した音楽祭 Pacific Music Festival』。

初日の2月5日(月)には、PMF2018開催概要を発表するほか、期間中はさまざまなステージイベントを予定。詳細はPMF公式ウェブサイトで順次お知らせするほか、次回のミュージック・パートナーでご紹介します。
札幌の白い冬とPMFの夏が初めてコラボレーションする「さっぽろ雪まつり」をお楽しみに!

さっぽろ雪まつりポスター
「さっぽろ雪まつり」にバーンスタイン大雪像が登場!
 
生誕100年記念 特別連載企画 バーンスタイン音楽の旅
Trip 03 1960年 レナード・バーンスタイン 48歳 ウィーン
曲目 モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」&ピアノ協奏曲第15番(1966年) 演奏 レナード・バーンスタイン(指揮・ピアノ) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

バーンスタインのウィーン国立歌劇場デビューは1966年3月のことであった。演目はヴェルディの「ファルスタッフ」。ウィーン・フィルがウィーン国立歌劇場管弦楽団の精鋭メンバーで構成されていることは周知の事実だが、このときの公演がバーンスタインとウィーン・フィルとの20年以上にわたる親密な関係のスタートとなった。
ウィーン国立歌劇場での「ファルスタッフ」のオーケストラとの最初のリハーサルの冒頭、バーンスタインは緊張気味にこの作品での注意事項を語り始めた。それが10分以上も続くと、楽員たちもさすがにうんざりしている様子だった。オーケストラの代表者が腕時計を指差す。それに気づいたバーンスタインは、指揮棒を取り、振り下ろした。その瞬間、バーンスタインとウィーン・フィルは“恋に落ちた”。彼はこう回想する。
「われわれは地上を離れ、舞い上がりはじめた。三小節をすぎるともうわれわれを束縛するものはなく、これが生涯を通じてつづく関係となることを、われわれは知っていた」(ハンフリー・バートン著、棚橋志行訳「バーンスタインの生涯」より)
公演は大絶賛を博し、カーテンコールは30分も続いた。「タイムズ」には次のような批評が載った。
「ウィーン国立歌劇場からヘルベルト・フォン・カラヤンが姿を消して以来、歌劇『ファルスタッフ』の初日を指揮したバーンスタインほど、この劇場で激賞された指揮者はこれまでにいない。(中略)どのフレーズにも即興演奏のようにごく自然な流れがあり、強制された感じはまったくなかった」(ジョーン・パイザー著、鈴木主税訳「レナード・バーンスタイン」より)
地元ニューヨークで書かれ続けている、「ニューヨーク・タイムズ」のショーンバーグの辛辣な批評とは正反対だった。ウィーンでの高い評価はバーンスタインに音楽監督を務めていたニューヨーク・フィルを離れるきっかけの一つになったといえよう。
バーンスタインは、このときのウィーン滞在で、「ファルスタッフ」のほか、マーラーの交響曲「大地の歌」、モーツァルトの交響曲第36番「リンツ」、ピアノ協奏曲第15番(弾き振り)をウィーン・フィルと録音した。
モーツァルトでの最初のリハーサルの際にバーンスタインはウィーン・フィルにこう語りかけた。
「これは、あなたたちのモーツァルトです。私は、あなたたちから何かを学ぶことができればいいと思っています」
実際、このとき録音されたモーツァルトの演奏は本当に素晴らしい。まさに音楽の喜びが満ち溢れている。「リンツ」の第4楽章のコーダでは歓喜の鐘が打ち鳴らされているように感じられる。

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※試聴できる期間はメール配信日から30日以内です。
あらかじめご了承ください。

山田 治生
音楽評論家。1964年、京都市生まれ。1987年、慶応義塾大学経済学部卒業。1990年から音楽に関する執筆を行う。著書に「トスカニーニ 大指揮者の生涯とその時代」、訳書に「レナード・バーンスタイン ザ・ラスト・ロング・インタビュー」(ともにアルファベータ)などがある。
Twitter:@yamadaharuo1964
Leonard Bernstein at 100
 

会場で実施したアンケート結果を公開!
〜来場者調査2017〜

PMFを存続・発展させていくために、2014年から来場者調査(アンケート)を実施しています。ご来場いただいた皆様からの情報は、音楽祭を主催・運営する私たちに考えるヒントを与えてくれる貴重なものです。PMF2017の調査の概要を公式ウェブサイトで公開します。

来場者調査2017の集計グラフ
PMF演奏会に関する来場者調査
 

今後の国際教育音楽祭PMFに期待すること
〜読者からのメッセージ〜

1990年の創設以来、多くの人や奇跡が出会い、もうすぐ30回を迎える国際教育音楽祭PMF。今後のPMFに期待することとして、11月号で実施しましたCDプレゼントにご応募の際、ミュージック・パートナーの読者から寄せられたメッセージの一部をご紹介します。
皆様の忌憚のないご意見は興味深く、2018年のバーンスタイン生誕100年記念、2019年の30回記念という、二年連続のアニバーサリー・シーズンに向けて夢と期待が膨らみます!

男性

音楽の喜びを感じられるという意味で他の音楽祭にはない、独特の世界だと思っています。我々はほんの1ヵ月にも満たないと思ってしまいますが、PMF MUSIC PARTNER を読むと、この長い準備期間が音楽の喜びの源であることがよくわかります。バーンスタインがこの音楽祭を始めたときの志が今も息づいているのを感じます。

PMFを継続してほしい。今のままで良い。個人的にはTシャツを続けてほしい。密やかな、私の楽しみです。

男性
女性

PMFも間もなく30年を迎え、音楽界にもその成果が認められつつあります。今からが勝負です。タングルウッドのように末長く、大きく育つよう願っています。

市民がワクワクしながら、でも、気軽に楽しめるようなピクニックコンサート形式の演奏会をたくさん企画してほしい。PMFに触れる機会が全国に広がるようになってくれると大変うれしい。

男性
男性

若手音楽家の発掘とともに、その後、彼らが音楽を生業としてやっていけるような環境整備も必要だと思っています。そのためにも、クラシック音楽ファンの底辺を広げる活動を期待します。

もっと地元の人にアピールして、音楽祭が活気あるものになることを期待しています。また、2018年10月に札幌文化芸術劇場(愛称:hitaru)がオープンするので、PMFのオペラ公演を切望します。

女性
女性

今年、初めて聴かせていただき、若い音楽家の方々の清々しい演奏を楽しみました。演奏者の方々に観客からメッセージが伝えられる方法があれば良いと思いました。

近年、PMFの演奏会に足を運ぶようになってから、演奏の質は年々上がっているように感じます。我々聴衆としては本当にうれしいことです。どうか、今後も大好きなPMFが続いていってほしいと切に願っています。私ども聴衆も微力ながら力になっていきたいと思いますので、また、素晴らしい音楽祭の開催をよろしくお願いします。

男性
 
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