PMF Founded by Leonard BernsteinPMF MUSIC PARTNER 2017年11月号 vol. 37
 

PMF2018 シーズンが始動
アカデミー・オーディションの募集がスタート!

PMF 2018 Auditions Orchestra and Vocal AcademiesPMF ORCHESTRA ACADEMY:July 2 - August 2, 2018 PMF VOCAL ACADEMY:July 22 - July 30, 2018

レナード・バーンスタイン生誕100年を祝う、アニバーサリー・シーズンに参加するアカデミー生のオーディション募集がスタートしました。
PMF2018では「オーケストラ」と「ヴォーカル」の2種類のコースを開設します。応募方法は専用サイトAcceptdAcceptdロゴに課題曲の演奏動画をアップロードするレコーディングオーディションです。
ひとつの音楽を奏で、多くの人と感動を分かちあう、という明確な目的に集中する音楽教育だからこそ、個人の自己実現と国際教育音楽祭PMFの使命が同時に叶います。
目的を達成したとき、アカデミー生たちはきっと、たくさんの大切なことに気づき、その実体験が自信へと昇華され、音楽家として、人としてレベルアップすることでしょう。PMFアカデミーの最大の特色です。

受験資格

オーケストラ・アカデミー
2018年7月1日の時点で満18歳以上29歳以下の音楽家

ヴォーカル・アカデミー
2018年7月1日の時点で満22歳以上33歳以下の声楽家

応募締切

2018年1月17日(水)※日本時間正午

PMF2018オーディション
 

世界から集まり世界に羽ばたく修了生たち
PMF修了生は76ヵ国・地域から延べ3,400人

今夏のPMF2017には29ヵ国・地域出身の若手音楽家97人がアカデミー生として参加しました。その数を合わせると、これまでにPMFで学んだ音楽家たちは76ヵ国・地域から延べ3,400人を超えます。

世界76ヵ国・地域に広がるPMFの輪

修了生の主な所属先

また、PMF修了生の所属先は様々です。例えば、国内の有名オーケストラを見てみると、現在、NHK交響楽団では5名、札幌交響楽団では10名の修了生が楽団員として活躍中です。プロのオーケストラへの入団は狭き門ですが、修了生は今、200を超える世界各国・地域のオーケストラで活動しています。

修了生(出身国・地域&所属先)
 
生誕100年記念 特別連載企画 バーンスタイン音楽の旅
Trip 02 1960年 レナード・バーンスタイン 42歳 ニューヨーク
曲目 バーンスタイン:オン・ザ・タウン(1960年) 演奏 レナード・バーンスタイン(指揮) スタジオ・キャスト&オーケストラ

これが、これぞレニー若き日の肖像だ。
1944年の暮れ、第2次大戦中にブロードウェイでプレミアが出されたミュージカル「オン・ザ・タウン」。ドラマティックな序曲やコロラトゥーラ・ソプラノのアリアで愛されている「キャンディード」(1956年)や、オーケストラのためのシンフォニック・ダンスも名高い「ウエストサイド・ストーリー」(1957年)よりも前のナンバーだが、これ、習作でも実験作でもない。「オン・ザ・タウン」にはレニーのすべてがあるといっても過言ではない。
脚本と作詞、そしてステージで歌ったのは、檜舞台を伺っていたベティ・コムデンとアドルフ・グリーンで、初演の振り付けは後に「ウエストサイド」にも関わるジェローム・ロビンズ。古き良き時代の舞台を創った偉人の名が並ぶ。当時は皆20歳代後半から30歳だった。
鮮烈かつジャジーなサウンドが響く。才気みなぎる。という褒め言葉よりも、音楽と若者への内なる尽きせぬ想いがついに溢れ、もう何だか居てもたってもいられなくなり、ついに駆け出す──そんな形容がふさわしい。
ジャンルを超えた楽の音とミュージシャンを思わず抱きしめるレナード・バーンスタイン、この時26歳。ブルーノ・ワルターのピンチヒッターとしてカーネギーホールでのニューヨーク・フィル定期を指揮した翌年のことである。
ミュージカルの主役は、憧れの街ニューヨークで24時間の休暇を過ごすことになった3人の水兵。彼らが織り成す、束の間の恋と愉しいトラブルがテーマだ。
出逢いに胸ときめかせる若者たち。「でも、僕たち私たち、明日はどうなるのかな」という、おぼろげな不安、そう時代の息吹や世相もさりげなく添えられている。
我らがバーンスタインは、ニューヨーク・フィル音楽監督時代の1960年5月31日、オリジナル・ブロードウェイのキャストを交えつつ「オン・ザ・タウン」をマンハッタン・センターで録音した。但し、オーケストラはニューヨーク・フィルではない。腕自慢のスタジオ・ミュージシャンとヴォーカルの面々がレニーのもとに馳せ参じたのだった。
しかし、この録音、長らく幻の存在だった。ニューヨーク・フィルとの「オン・ザ・タウンから3つのダンス・エピソード」はあったけれども。それゆえ「バーンスタイン・ポートレート 自作自演集」の一環として1990年代の初めにリリースされた時、狂喜乱舞したものである。

Aw, six o’clock, will ya?
6時ちょうどだ さあ 行こうぜ
Come on, Gabey, hurry up!
こっちだ ゲイビー 早く来いよ
Twenty four hours!
さあ 24時間の休暇だぞ!
New York, New York
It’s a helluva town!
ニューヨーク ニューヨーク
魅惑の街!
(訳:葉月陽子、バーンスタイン自作自演集のCDから引用)

オープニングを耳にするだけで心躍る。
パシフィック・ミュージック・フェスティバルでの日本語版日本初演も思い出す。結構な雨が降りしきる中、佐渡裕指揮札幌交響楽団と新世代の歌い手たちが、改修される前の札幌芸術の森・野外ステージで懸命に歌い演じた「オン・ザ・タウン」を。1995年の夏だった。

奥田 佳道
音楽評論家。1962年東京生まれ。ヴァイオリンを学ぶ。ドイツ文学、西洋音楽史を専攻。ウィーンに留学。現在、NHK-FM「オペラ・ファンタスティカ」、ラジオ深夜便「クラシックの遺伝子」「オトナのリクエストアワー」、高音質衛星デジタル音楽放送MUSIC BIRD「ウィーンのリズムにのって」などに出演中。
Twitter:@yoshimichiokuda
Leonard Bernstein at 100
 

【読者プレゼント】
オリジナルCD(2枚組)を30名様に!

シリーズ27作目となるオリジナルCD「Harmony of Peace vol. 27」が完成しました。PMF2017で生まれた一期一会の演奏を記録したライブ版です。この非売品CD(2枚組)を抽選で30名の方にプレゼントします。クリスマスと年末年始は、PMFオーケストラのエネルギッシュな“平和の響き”で音楽の喜びを味わってみませんか?

Harmony of Peace vol. 27 収録曲 1.バルトーク:管弦楽のための協奏曲 2.ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26 3.ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲(ドレスデン版) 4.シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 D. 944「ザ・グレイト」 出演者 準・メルクル(指揮) 1 ワレリー・ゲルギエフ(指揮) 2 3 4 ダニエル・ロザコヴィッチ(ヴァイオリン) PMFアメリカ 4 PMFオーケストラ 1〜4

応募締切 2017年12月15日(金)

ご希望の方は、

①氏名
②郵便番号&住所
③電話番号
④今後の国際教育音楽祭PMFに期待すること

上記4点をご記入のうえ musicpartner@pmf.jp にメールでご応募ください。

※メールの件名に「CD希望」とご記入ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
※ご応募いただいた方の個人情報は、抽選および発送以外には使用しません。

 
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