PMF Founded by Leonard BernsteinPMF MUSIC PARTNER 2016年10月号 vol. 24
 

創刊2年、バックナンバーを一挙公開!

2014年11月20日に誕生した月刊メール配信サービス“PMF MUSIC PARTNER”。創刊以来、情報の定期便として国際教育音楽祭PMFを様々な角度からご紹介しています。
多くの皆様に支えられてミュージック・パートナーは今月号で創刊2年を迎えました。心からお礼を申し上げます。
現在、読者は日本語版と英語版を合わせて約5,000人。PMFの最新情報をお届けするとともに、クラシック音楽の素晴らしさを伝える企画を目指します。これからもミュージック・パートナーをよろしくお願いします。
創刊2年を記念してバックナンバーを一挙公開!ぜひ一度チェックしてみてください。

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来場者はPMFをどう見ているのか?
〜PMF2016アンケートの結果(速報)〜

毎年、高い回収率の「PMFに関する意識調査」。コンサート会場で実施したアンケート結果の一部をご紹介しながら今後の課題を考えます。

Q1.PMFについてお知りになりたいことがあるとき、どのような情報源を利用されますか。(複数回答可)A.PMF公式ウェブサイト 55.1%/パンフレット 37.7%/新聞 23.1%/友人・知人 14.0%/広報さっぽろ 13.3%/PMF MUSIC PARTNER 12.5%/テレビ 7.5%/街頭広告 7.1%/インターネットのクラシック音楽サイト 5.1%/フェイスブック、ツイッターなどのSNS 4.6%/音楽雑誌 1.8%/その他 5.5%/無回答 1.3% Q2.お知りになりたいことは苦労なく入手できていますか。 A. はい 90.9%/いいえ 5.0%/無回答・無効回答 4.1% Q3.昨年度より、一部演奏会の映像や録音をインターネットで配信していますが、利用したことはありますか。A.利用したことがある 8.0%/知っていたが、利用したことはない 20.0%/配信していることを知らなかった 67.2%/インターネットは利用していない 0.8%/無回答・無効回答 4.0% Q4.PMFについてご家族・ご友人などと話をされることはありますか。 A.よくある 18.8%/時々ある 53.8%/あまりない 19.4%/話をすることはない 6.1%/無回答・無効回答 1.8%

約6割の来場者がPMFの情報源として公式ウェブサイトと回答(55.1%)している一方で(Q1)、約7割の方は昨年度からスタートした「PMFオン・デマンド」の映像・音源配信を知らなかったと回答(67.2%)しています(Q3)。

PMFオン・デマンド

PMFをコンサートと記録の両方でお楽しみいただけるよう、さらなる周知の工夫が必要です。

Q5.PMFが日本で開催されていることを誇りに思う。 A.強くそう思う 54.2%/そう思う 37.2%/どちらとも言えない 5.4%/そうは思わない 0.1%/全くそうは思わない 0.1%/無回答 2.9% Q6.私も若い音楽家の育成に関わっていると感じる。 A.強くそう思う 20.6%/そう思う 37.0%/どちらとも言えない 27.1%/そうは思わない 7.8%/全くそうは思わない 2.9%/無回答 4.7% Q7.PMFをもっと多くの人に知ってもらいたい。A.強くそう思う 45.1%/そう思う 43.9%/どちらとも言えない 6.8%/そうは思わない 0.1%/全くそうは思わない 0.0%/無回答 4.1%

道内公演・東京公演での回答者の9割以上の来場者は、PMFが日本で開催されていることを誇りに思うとともに、ほぼ同じ割合の方がPMFをもっと多くの人に知ってもらいたいと感じています(Q5とQ7)。しかし、約4割の来場者は、若い音楽家の育成に関わっているという実感がありません(Q6)。

この結果から、PMFは世界の若手音楽家を育てる国際教育音楽祭であることや音楽祭の主軸であるPMFアカデミーの教育内容の周知、PMFのレガシー(遺産)とも言える修了生の積極的な参加などにより、道内他都市や首都圏の方にもPMFについてもっと知っていただきたいと感じています。

また、「PMFの演奏会に最初においでになったのはいつごろですか。」という質問については、本拠地の札幌公演では1990年代と2000年代からのファンの方が5割以上、道内他都市と東京公演では2010年以降の新しい来場者が6割以上という興味深い結果もありました。

アンケートは、来場者がPMFをどう見ているのかを知る貴重なデータです。ファンの皆様のためにも、結果をより詳細に分析し、音楽祭の様々な分野をより良くしていきたいと考えています。

分析の結果と今後の方針についても、準備ができましたら公式ウェブサイトでお知らせします。

 

世界に広がるPMFアカデミー生

PMF2016では、世界28カ国・地域から参加した97名の若手音楽家がアカデミー生として学びました。今年は出身国にキューバとノルウェーが新たに加わり、1990年から2016年までの27年間の累計は76ヵ国・地域から延べ3,308人となりました。

世界に広がるPMFアカデミー生

近年はアジア地域からの参加者が増加傾向にあります。日本人を含むアジアの学生のレベルが年々向上しているのだと考えられます。また、今年はアカデミー生の男女比が2009年から7年ぶりに逆転(男性47%、女性53%)。金管セクションでのパワフルな演奏をはじめ、PMFでも女性の活躍が目立ちます。
グローバルな視点でクラシック音楽の教育と発展を構想し、PMFを創設したレナード・バーンスタイン。時を経て、その情熱は見事に結実し、世界でPMFの輪がどんどん広がっています。

修了生の今
 
World Voice vol. 8 世界で活躍するPMF修了生から届く声

これまでPMFで学んだ若手音楽家は世界76ヵ国・地域から約3,300人。
修了生たちがPMFの「過去」「現在」「未来」について語るコーナーです。

デニス・トライオンさん
(PMF1996)
出身国:アメリカ
所属:フィラデルフィア管弦楽団(ホルン奏者)
デニス・トライオン
過去

オーディションに合格し、アカデミー生として音楽祭に参加した当時のPMFの印象や心に強く残っていることは?
1996年にPMFの一員になれたことを、ずっと光栄に思っています。札幌で過ごした時間は素晴らしい思い出で、私は初来日にして日本という国が大好きになりました。みなさんに心から歓迎してもらい、そして、優秀な学生たちと素晴らしい教授陣に囲まれているな、とつくづく感じました。マエストロ、エッシェンバッハとウィーン・フィルの木管、金管、弦の多くの首席奏者のもとで、ホルンのトップとして「コジ・ファン・トゥッテ」を演奏したことは光栄なことでした。PMFの期間中、私はとてもたくさんのことを学びました。

現在

1990年の創設から四半世紀が過ぎ、今では世界中に約3,300人のPMF修了生がいます。PMFは現在のあなたの音楽人生にどのような影響を与えていますか?
正直なところ、PMFでいちばん影響を受けたのは今も世界中にいる仲間たちです。彼らの多くとは連絡を取っていて、旅するときにはいつでも再会できることが素晴らしい。音楽活動を始めた頃を振り返り、愛する音楽を仕事にしている現在の私たちを見ると驚きます。PMFはその変化の大きな部分を占めています。

未来

創設者バーンスタインの思いを受け継ぎ、これからもPMFは音楽を通じて人を育て、多くの人々と音楽の感動を分かちあうことでクラシック音楽文化の発展と世界の平和に貢献したいと考えています。あなたはPMFにはどんな音楽祭であってほしいですか?
もっと教育的なアウトリーチ活動を行うと良いと思います。クラシック音楽の喜びを共有することは、音楽芸術がこれからも長く続いて行くために重要です。アカデミー生たちが練習するのを公開したり、若者の好奇心を刺激し、大人の聴衆も育てるようなアウトリーチ・プログラムを演奏したりするのもいいのではないでしょうか。これは若い音楽家にとって磨くべき大切なスキルであり、クラシック音楽への愛を分かちあうのはきわめて重要なことだからです。

デニス・トライオン(Denise Tryon)
ミネソタ州・ローズビル生まれ。ニューワールド・シンフォニー(1995-98年)、コロンバス交響楽団(1998-2000年)、ボルティモア交響楽団(2000-03年)、デトロイト交響楽団(2003-09年)を経て、2009年に4番ホルン奏者としてフィラデルフィア管弦楽団に入団。コロラド音楽祭、PMFに参加。スウェーデンやノルウェー、ポーランド、日本、アメリカでもリサイタルを行っている。
1989年にインターローケン芸術アカデミーを、1993年にニューイングランド音楽院を卒業。コールマン室内楽コンクールで優勝し、ルチアーノ・ベリオ、ジェルジ・リゲティ、エリオット・カーターといった素晴らしい作曲家と仕事をしたタイヨー・ウインド・クインテットのメンバーとして、在学中にプレジデントスカラシップを得た。
経験豊富な教育者として積極的にマスタークラスも行い、これまでにアメリカ、スカンジナビア、ヨーロッパ、アジアで広く指導にあたっている。
2015年にはソロデビュー・アルバム「SO・LOW」をリリース。アルバムの収録曲として、低音ホルンとピアノのために4曲を委嘱し、新しい作品に取り組んだ。
今年、ドメイン・フォゲット音楽祭(カナダ)の金管コースの教授をつとめる。2007年からはピーボディ音楽院で教鞭をとる。

趣味
テニス、フレンチブルドッグ、タコをこよなく愛しています(食べませんが)。

 
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