PMF Founded by Leonard BernsteinPMF MUSIC PARTNER 2016年8月号 vol. 22
 
PMF2016をご支援してくださった皆様へ

PMF2016は、去る8月9日(火)に開催しましたPMFオーケストラ東京公演をもちまして無事終了しました。
創設から27回目のPMF2016にご支援してくださったスポンサー各社様、いつもあたたかく応援してくださるPMFフレンズ会員の皆様、PMFオーケストラが使用する楽譜などの教材費に援助してくださったPMFオフィシャル・サポート(個人寄付)の皆様、笑顔で活動し、現場を明るくしてくださったボランティアの皆様、時間を割いて会場に足を運び、アカデミー生たちの演奏を聴いてくださった皆様に心からお礼を申し上げます。
これからもPMFは、創設者レナード・バーンスタインの想いと情熱を受け継ぎ、若手音楽家の育成とクラシック音楽文化の普及・発展に貢献しながら、次の節目となる創設30回に向かって邁進する所存でございます。引き続き、あたたかいご支援・ご協力をお願いいたします。

PMF2016をご支援してくださった皆様へ

公益財団法人パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会

 

アカデミー生からのメッセージ

PMFで学ぶため、世界27ヵ国・地域から90人のPMFオーケストラ・メンバーが札幌に到着したのは7月11日。約1ヵ月後、練習と実践を重ねて大きく成長し、自信と輝きをまとったPMFオーケストラは、満席のサントリーホールでPMF2016のフィナーレを飾りました。

質問
最後の演奏を終えた今、あなたのPMF2016での音楽活動を支えてくださったスポンサー各社様、聴衆でもあるPMFフレンズ会員やPMFオフィシャル・サポート(個人寄付)の方々にメッセージをお願いします。

アリソン・ドレンコさん アリソン・ドレンコさん(チェロ)
出身国:アメリカ
学校名:ニューイングランド音楽院

私は音楽家としてだけではなく、ひとりの人間として、PMFで過ごした夏から大きな影響を受けました。名実ともに世界最高のオーケストラ・メンバーたちから同僚として扱われ、彼らとコンサートで共演することは、私が自分のキャリアにおいて辿り着きたいと努力して、ずっと追い求めてきた、最高に素晴らしい感動と励みだからです。
日本で出会った聴衆はもちろん、PMFのスポンサーや個人寄付の皆様による大きなサポートがあったからこそ、今まで以上に情熱を持ち、高いレベルで演奏したいという新たな熱意が生まれ、それは私のなかにしっかりと刻まれました。すべての皆様に感謝いたします!

ダリーオ・ポルティーヨ・ハバーレさん ダリーオ・ポルティーヨ・ハバーレさん(フルート)
出身国:メキシコ
学校名:パリ国立高等音楽・舞踊学校

皆様は、私たちを人間らしくし、私たちを結びつけることができるもののひとつ、芸術や音楽という本当に特別なものをご支援されています。
私にとってPMFは一生涯忘れられない、格別に豊かな経験となりました。皆様からのサポートがなければ実現できなかったことです。それを叶えてくださった皆様に心から感謝しております!

フリーデリッケ・バセックさん フリーデリッケ・バセックさん(オーボエ)
出身国:ドイツ
学校名:コダーツ芸術大学

PMFへの多大なご支援に感謝いたします。皆様がこの素晴らしいプロジェクトに注ぐ労力と献身ぶりには音楽家として信じられない思いです。
日本へ旅立ち、世界中から集まる優秀な仲間と出会い、この地球上で最高の音楽家である先生たちと共演しました。そして、驚くほど親切に、歓迎して受け入れていただいたことは、私にとって大きな喜びでした。この素晴らしい経験に心から感謝するとともに、この素晴らしいままでPMFが長く続いてくれることを願ってやみません。
皆様のご支援がなければ、メンバーが一丸となって、ひとつの大きなものを創り上げた時、コンサートで起きる魔法を経験することはなかったでしょう。

洞谷 美妃さん 洞谷 美妃さん(ファゴット)
出身国:日本
学校名:桐朋学園大学

このたびは多くの方々のご支援、ご協力のもと、素晴らしい環境で学ばせていただいたことに心から感謝しております。
マエストロや世界屈指の教授陣から多くのことを学び、世界中に尊敬できる仲間ができたこと…言葉では言い表せないほどの貴重な経験をさせていただきました。
この経験を自分の未来に繋げるべく、ご支援いただいた皆様をはじめ、演奏会へ足を運んでくださったお客様、私たちが舞台に上がるために、たくさんの準備やサポートをしてくださった方々への感謝の気持ちとともに、これからも頑張ります!

アレクサンダー・ウーンさん アレクサンダー・ウーンさん(ホルン)
出身国:シンガポール
学校名:英国王立音楽院

PMFを様々なかたちでご支援していただいた、すべての方に心からお礼を申し上げます。聴衆でもある皆様の存在がなければ、私たち演奏者は成り立ちません。これからもずっと皆様の寛大な心と思いやりで、PMFへのあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

PMFオン・デマンドでハイレゾ音源の配信スタート!

PMFオン・デマンドでハイレゾ音源の配信スタート!

音源と映像で公演の模様を配信するPMFオン・デマンド。PMF2016コンテンツの第1弾として早くもPMFオーケストラ演奏会<プログラムA>をハイレゾ音源でお聴きいただけます。

PMFオン・デマンドで配信するハイレゾ音源は、CDの50倍以上のサンプリング周波数で再現される超高品質録音の世界。ハイレゾストリーミングサービス「PRIMESEAT」が、あの日、札幌コンサートホールKitaraに響いた音楽を、最高の臨場感でお届けします。ステージの指揮者やオーケストラの息づかいまでも感じられる“特等席”で新しい聴覚体験をお楽しみください!

PRIMESEAT

●配信期間 2016年8月18日(木)〜 2016年11月17日(木) ●配信音源 PMFオーケストラ演奏会<プログラムA>(2016年7月23日・24日/札幌コンサートホールKitaraで収録) ●出演 ジョン・アクセルロッド(指揮)/今野 沙知恵(ソプラノ)/PMFヨーロッパ/PMFオーケストラ ●曲目 ドビュッシー:交響詩「海」/マーラー:交響曲 第4番 ト長調

PMFオン・デマンド
 

芸術監督ワレリー・ゲルギエフが会見
〜ロシアと韓国の音楽祭との連携を模索〜

6代目のPMF芸術監督で世界的な指揮者のワレリー・ゲルギエフ氏が、8月9日(火)に東京都内で会見を開き、PMFとロシア、韓国の各音楽祭との連携を模索していることを発表しました。
マリインスキー劇場がウラジオストクで今夏から始めた国際極東芸術祭と、2018年に冬季オリンピックが開催されるピョンチャンを本拠地とする平昌大関嶺音楽祭との連携です。
「3つの音楽祭が手を携えると、アジア・環太平洋の素晴らしいアーティストを広く紹介する機会になる。それぞれの地域は近く、若い芸術家も行き来が可能」と話し、次代を担う若手音楽家の教育にさらなる意欲を示しました。
これを受け、PMF組織委員会は芸術監督の任期を当初の2017年から2020年まで延長することをゲルギエフ氏に要請しています。今後の展開にご期待ください!

芸術監督ワレリー・ゲルギエフが会見

 
第六回(最終回) PMFの魅力を語る リレーエッセイ Second Season

各界で活躍中の方々が独自の視点や体験から国際教育音楽祭PMFの魅力を語る「リレーエッセイ」。早いものでシーズン2の最終回です。
オーディションで選ばれた世界の若手音楽家たちがPMFで向上心を響かせ、音楽とともに駆け抜けた2016年の夏。短期間でめきめきと腕を上げ、音楽性と人間性の両方に磨きがかかった彼らの最後の演奏、PMFオーケストラ東京公演を音楽評論家の奥田佳道さんに聴いていただきました。
現在、一晩に延べ200万人のリスナーがいるNHKラジオ深夜便で「奥田佳道のクラシックの遺伝子」を担当し、土曜日の人気コーナー「オトナのリクエストアワー」にもゲストとして出演する奥田さん。クラシックはもちろん、歌謡曲やポップス、ジャズ、ボサノバなどジャンルを問わず、その豊富な知識と軽妙なトークで音楽の楽しさや魅力を発信されています。
そんな“目利き”の奥田さんに、PMF2016の集大成はどのように響いたのでしょうか?

美音が導く音楽祭の効能

音楽評論家 奥田 佳道

トップアーティストの音が、伸び行く才媛、俊英を高みに導く。これが、これぞ国際教育音楽祭の効能だ。
8月9日の夜、鬼才レオニダス・カヴァコスのヴァイオリンに魅了された。無名時代から日本を訪れ、近年は指揮者としてもキャリアを築くカヴァコス。
PMFの芸術監督ワレリー・ゲルギエフの、妖しい指先に導かれ、ブラームスの協奏曲を弾いた。当初発表には見当たらなかった「追加」プログラムである。
つややかな美音が、大人の音楽が、満場のサントリーホールを満たす。素晴らしい。腕に覚えのあるオーケストラの面々は、この「響宴」だけでもPMFに参加した甲斐があったのではないか。
メンデルスゾーンの交響曲第4番イ長調「イタリア」、ブラームスの協奏曲ニ長調、ショスタコーヴィチの交響曲第8番ハ短調による最終公演。3時間に及ぼうかという長篇プログラムは、いかにもゲルギエフらしい。彼の好みだ。いつものやり方である。しかし、夜7時開演でコンチェルト終わりが8時19分、アンコールのバッハ後、休憩に入ったのが8時半ゆえ、ゲルギエフとPMFオーケストラの看板であるショスタコーヴィチの大作を聴かないで席を立ったビギナーのファンも見受けられた。
重量級のプログラム。ゲルギエフ好きやクラシック・ファンはもちろん大歓迎だ。夏休みの華、非日常の祝祭でもある。しかし、これからオーケストラのコンサートを楽しもう、評判のPMFを体感しよう、という近未来の聴き手やサポーターに、さてこの長丁場はどう映ったか。何らかの告知や案内、いやそれ以上に、どう魅せる、見せるかという音楽祭側のプロデュース力が必要ではなかったか。
昨年はやや一気呵成、力技で押し切ったゲルギエフだったが、今年はオーケストラに多彩な音色と歌を授けるべく、ステージの中央でしなやかに舞い、祈りを捧げていた。摩訶不思議な浮遊感も今にも止まりそうなラルゴも聴こえてくる。ゲルギエフとPMFの交歓は来年も続く。

奥田 佳道(おくだ よしみち)
1962年東京生れ。ヴァイオリンを学ぶ。ドイツ文学、西洋音楽史を専攻。ウィーンに留学。多彩な執筆、レクチャーのほか、NHK-FMの「オペラ・ファンタスティカ」やNHKラジオ深夜便「奥田佳道のクラシックの遺伝子」などに出演中。

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