ベネズエラのカラカスで生まれる。ベネズエラの有名な音楽教育プログラムであるエル・システマのメンバーで、ヴァイオリン奏者として音楽を学び始めた。ジュネーヴ高等音楽院でローラン・ゲイ教授に師事し、首席で指揮科修士課程を修了し、その後ベルナルド・ハイティンク、デイヴィッド・ジンマン、ヘスス・ロペス=コボスのマスタークラスに参加。カダケス交響楽団国際指揮コンクール、ニコライ・マルコ記念国際指揮者コンクールで入賞し、マドリードのヘスス・ロペス=コボスのオペラ指揮者コンクールでも入賞。また、シモン・ボリバル交響楽団のルツェルンとカラカス公演ではクラウディオ・アバドのアシスタントをつとめた。シリア人とアルメニア人の家系出身で、2006年以降ヴァイオリン奏者としてウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の常任メンバーをつとめる。

これまでにロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、バーゼル交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、バレンシア管弦楽団、シモン・ボリバル交響楽団等を指揮している。出身地ベネズエラとの関係も深く、客演指揮者としてエル・システマで定期的に活動している。

2012年にアリアンツ指揮者アカデミーに選ばれ、エサ=ペッカ・サロネン、アンドリュー・デイヴィス、ジョン・カレウェなど一流の指揮者に指導を受け、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団を指揮した。同アカデミーに参加後、2012年7月に再びフィルハーモニア管弦楽団に招かれ指揮し、引き続き招待されることとなった。

オペラ指揮者として評価が高まっており、2012年前半にブレゲンツ州立劇場で「愛の妙薬」10公演を指揮した。2012-13年シーズンには、グラーツ歌劇場で客演指揮者として定期的に活動し、「椿姫」の再演、「ヘンゼルとグレーテル」の新演出、そしてストラヴィンスキーの「春の祭典」とラヴェルの「ダフニスとクロエ」を含むバレエ公演を指揮した。

その他、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、グラナダ市管弦楽団、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、バーゼル交響楽団を指揮。2012年10月に行われた新日本フィルハーモニー交響楽団第500回定期演奏会で急病のハウシルトの代役として指揮、一躍注目を浴びた。

2013年からベルリン国立歌劇場でダニエル・バレンボイムの第1アシスタントに任命された。

PMFには、2003年と2004年にヴァイオリンのアカデミー生として参加。客演指揮者としては初めて参加する。

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